河村廣定のHP:疾病は皮膚自律神経に伝わる=反応点治療(講習会・岐阜・神戸・西宮・尼崎・甲子園口・三ノ宮・芦屋・宝塚・西宮北口)

鍼灸・西宮市・宝塚市・尼崎市・神戸市・芦屋市・自律神経失調・めまい・糖尿病・緑内障・頭痛・不妊症・アトビー・脊柱管狭窄症・起立整調性障害・不整脈・動悸

河村廣定のHP:疾病は皮膚自律神経に伝わる=反応点治療(講習会・岐阜・神戸・西宮・尼崎・甲子園口・三ノ宮・芦屋・宝塚・西宮北口)

対応疾患

スポーツ疾患

スポーツ疾患: 痛みだけがテーマではない

今日では筋肉のコンディショニング・メンタントレーニングなど様々な分野にトレーナーが活躍するようになりました。そして、試合中に即座に対応できる鍼灸術は必要な技能の一つと考えられています。

過去の事例をあげてトレーナーの仕事について考えてみます。

プロ野球の選手がスライディングキャッチで骨折するシーンが放映されました。(元ヤンキーズの松井選手が指を骨折した事故です)

彼は、上を見上げながら落下点へと走り、ボールの落下に合わせて姿勢を低くしながら視線を下に移動させています。この動作で大きな負担を担う感覚は平衡感覚です。その感覚の不具合が瞬間的な脳のフリーズ (意識が薄れた) 状態を招いたのでしょう。手の力が抜け、ボールなどの重力に負け、手は垂れ下がってしまいます。体の勢に逆らって指は可動域を越えて曲がってしまったのです。そして骨折に至りました。

この例は、動作の方向こそ違いますが、いわゆる「立ちくらみ」と同じです。平衡感覚の失調状態をケアしていたならば、未然に防げた事故だと考えられます。

そして、選手がベストを尽くせるコンディショニングに筋以外の、すなわち内臓器官や感覚器などへのアプローチの重要性を示した例と言えます。

コンディショニングに忘れることはできません(鍼灸・反応点治療)。

  • 平衡感覚の手当が無駄な動きを回避する。
  • 適正な運動を誘導する。
  • 心肺機能が、ゴール前の粘りを左右する。
  • 内臓の小さな痛みが、拮抗筋を緊張させて、筋肉のはり感や痛みを生みます。

運動のメカニズムから見たコンディション

運動は選手の意思を筋肉に伝える錐体路系と適切な運動に調整する錐体外路系の統合でされます。調整系とは、平衡感覚・視覚・深部感覚(脊髄反射)などの錐体外路系からの反射(抑制系)を言います。

プロ野球の選手がスランプに陥った時にフォームを確認します。しかし姿勢反射(平衡感覚)が運動を誘導しますから、フォームが改善されたかは不明です。前庭の機能は本人に理解できませんが、内耳の障害を管理することがコンディショニングに求められます。

著書

平衡感覚を指標にしたスポーツ選手のコンディショニング、コーチングクリニック2;76-78.2002.

内臓機関の経穴反応に鍼灸を用いたスポーツ選手のケア、医道の日本誌、709;55-60.2005.

パーキンソン病・パーキンソニズム

パーキンソン病とは

パーキンソン病は黒質など大脳基底核群の変性に、パーキンソン病遺伝子の関与が知られています。

パーキンソン病などの症状は、四肢の振せん・体が固まって動きにくい(固縮)・仮面様顔貌(無動)などの運動障害です。また精神や自律神経症状が見られると言われています。

※パーキンソン遺伝子
その遺伝子は生まれながらに誰もが持っています。パーキンソン病は黒質や大脳基底核周辺において、パーキンソン遺伝子による自己破壊を生じて発症します。

神経と神経のジョイントをシナプスと呼びますが、ここでは伝達情報と神経成長因子が物々交換されます。反対に使用されないシナプスは不要な接続と認識され剥離し、やがて自己破壊されると考えられています。ちょうど運動をしないと筋肉がやせるように、自己破壊が起こります。その自己破壊にパーキンソン遺伝子が関与します。

パーキンソン病を推察する(仮説)

(平衡失調がパーキンソン病の発症に関与する、医道の日本2005.745)

パーキンソン病患者さんの協力のもと下記の実験をしてみました。

パーキンソン病患者さんの平衡感覚テストをすると平衡障害(前庭眼反射・前庭脊髄路反射)が観察されました。

内耳の反応点を施術しながら、上記の反射を観察すると3ヶ月程度の間に運動障害は目立たなくなり、平衡機能検査も正常に復しました。したがってパーキンソン病の運動障害に平衡感覚が関わっていることが分かります。

パーキンソン病患者さんらは、前庭を目的とした鍼灸術がパーキンソン病の症状(四肢の振せん・仮面様顔貌・不眠など)を改善したのです。(むろん脳の変性は改善されません)

自律神経症状と精神症状

あたかも突然に、自律神経の特異的な興奮に驚きや不安を感じますが、自律神経失調症と呼びます。しかし、自律神経は理由なくして勝手に活動することはありません。多くは皮膚や目鼻、耳など感覚器からの情報に反応して活動します。パーキンソニズムの自律神経症状においても、感覚器(内耳)が関わっていると考えられます。

iPS 細胞で症状が改善

最近、iPS 細胞で作成した神経幹細胞を実験動物に注入すると、パーキンソンモデルの動物の動作が改善されたというニュースがありました。新しく神経が働いて機能が改善したのでしょう。ただ、問題は細胞が壊された原因が不明なままですから、定着した神経が再び壊死する可能性も考えられます。

反応点治療では

平衡感覚(前庭機能 )の改善を目的にして内耳点を、大脳基底核周辺の血流改善を目的に頭頂部を施術します。

めまい・起立性調整障害・くらくら ・自律神経は鍼灸(西宮・大阪・宝塚・芦屋・尼崎)で・・

めまい・ふわふわ・頭痛・自律神経の鍼灸術(反応点治療)

ぐるぐる・ふわふわなどに「どうして・・? こんなことが」

足腰がしっかりしない、つまずく自律神経症状などに襲われます。

Ⅰ.私の「めまい」に対する施術

めまい を平衡失調と呼ぶことがあります。内耳にある半規管や耳石器の過敏症があると、片耳から過敏な情報が脳に届けられます。両耳からの情報の違いが脳を混乱させます。いわゆる「めまい」です。そして、フラフラ、失神などを誘発します。

鍼灸刺激は内耳の血液循環やリンパ液の還流を促す目的として、内耳のツボ(内耳点)に行います。(内耳の障害は、耳たぶの下に現れます)。内耳の炎症などか回復すると、シャキッとなり、不安からも解放されると思います。

Ⅱ. めまいは、内耳の障害と気付きにくい

大脳皮質の感覚野には五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、皮膚感覚)を認識する部位があります。ところが平衡感覚野は存在しません。めまいはするけど、耳が原因だと自覚できないのです。

目が回る・ふわふわする・ドキドキなど自律神経機能・貧血症状・筋肉運動などに影響して不安感に襲われます。

.めまいは、原因不明です。

原因不明といっても通常は内耳に原因があります

内耳は骨の中にあります。そして脳脊髄液が循環しています。X線、MRI、内視鏡カメラなどでは観察できません。また人の耳を実験に用いることはできませんから、明確な所見が得られないのです。

メニエール先生はご遺体から内耳を取り出して顕微鏡で観察し、半規管などの内部に炎症痕を発見しました。その為、医療ではステロイドを投与するようになりました。それ以来、詳細な画像の所見は無いようです。しかしメニエール先生は半規管に炎症の存在を指摘したわけですから、まずは内耳点の観察、施術をして症状の改善を判断します。残念ながらどんな病原体が存在したかは不明ですから、コツコツと手当てを積み上げなくてはならないと考えています。

Ⅳ. 起立性調整障害もめまいの仲間と考えられます

立って歩こうと思うと、フラフラして歩けない! 気持ちが悪い! などの症状を起立性調整障害と言います。

あるお父さんからの相談でした。「行って来ます」と家を出たのに、学校から登校していないと電話を受け探しに行くと、道路の脇で失神していました。そんな経験が度々あるらしいのです。 

平衡感覚の不調で、めまいや失神を誘導しますから、道端で倒れていのです。

Ⅴ.めまい と自律神経失調失調とは異なります!

平衡感覚は自律神経機能と密接に関わります。そのため、めまい が原因する自律神経失調の状態は少なくありません。例えば、匂いに安らぐのも、足元がしっかりしないのも、運動が苦手など複雑な愁訴となります。その瞬間に自律神経に反射して自律神経症状を誘発します。<自律神経は感覚器からの情報に従って体をコントロールしています> 前庭感覚は認識出ませんから、前庭からの情報による自律神経の興奮が、あたかも自律神経失調のように感じさせます。

例えば肺の CO2やPh センサーは呼吸を促進させます。血圧センサーも脳の血圧保持のために心臓に働きかけます。自律神経が本当に失調するならば生命の危機だと言われているのも頷けます。

Ⅵ 鍼灸の手当ては・・

勘弁な平衡感覚のテストに、遮眼書字法・片足立ちなどがあります。そこでいくつかのツボ刺激 (反応点を含む) で効果を比べました。内耳の反応点刺激が最も効果的なことを明らかにしたものです。

めまいの消失について・原文 

内耳の水腫(メニエール病)は根本的な治療法がありません。内耳は脳脊髄液が還流しますが、脳の血液関門を通過するために薬物などが直接作用しにくいのが特色です。

著書

めまい と特効穴、河村廣定他、 医道の日本誌、615;21-27,1994.

内耳点施術による「めまい」の消失、河村廣定他、 全日本鍼灸学会誌、47-1,1-5,1997.

内耳点刺激による、平衡感覚と自律神経失調の改善、河村廣定他、 医道の日本誌、704,       62-69.2002.

めまい を詳しく説明します。

(1). 目が回る・ふわふわする・足腰が…つまづくなど、

めまいは、運動や姿勢の不調、精神不安や自律神経症状を誘発します。ぐるぐると目が回れば、どなたでも「めまい」だと認知できます(回転性めまい)。しかし、次のような場合はどうでしょうか(非回転性・浮動性と呼んでいます)。

  • ふわふわする・つまづく・くらっとする・運動が苦手・壁に手をつく、もたれる・・・など、足腰に不安感を覚える(= 前庭  〜脊髄路反射)。
  • 乗り物は苦手・動悸がする・吐き気がする・気持ち悪いことが多い・冷や汗をかく・・など、自律神経失調かなと感じる場合(= 前庭〜自律神経反射)。
  • 目の前が暗くなる・気が遠くなる・・など、貧血かなと感じる場合(=情報の混乱)。

回転しない めまい は耳の病気であることに気付きにくいのです。多くの場合、自律神経失調かしら・更年期障害かな、と勘違いする方は少なくありません。

(2). ご安心を・・反応点の鍼灸治療で

鍼灸治療においても数々の考え方がありますが、反応点治療研究会では内耳点を重要視しています(内耳の炎症などは交感神経反射によって耳周辺の皮膚に反応が現れるからです)。ここに施術を加えますと、めまい・ふらつき・動悸などが軽減されて行きます。炎症などが完全に収まるまで、内耳点の刺激を繰り返します。

寺沢秀一、島田耕文、林寛之 (著)『研修医当直御法度 第6版』(三輪書店)より転載

上図のように、めまい には危険性が高いめまいがあると考えられています。しかし、内耳の前庭を的確に検査する方法はありませんから断定はできません。小脳動脈の枝から前庭、蝸牛に供給されます。血液、リンパが脳由来ですから、内耳は脳の一部と考えることができます。

反応点治療では末梢性のめまい、すなわち前庭の異常に伴う、平衡失調に対応できると考えています。メニエール先生が内耳のリンパ管に炎症の痕跡を見つけたことは、多くの めまい 患者さんに同様の病変があると推察しています。内耳の血流とリンパ流を改善する目的で内耳点に施述します。

めまいが起きたらどうする?

ぐるぐるとまわる めまい ・ふらふら・自律神経症状など めまい は複雑な症状を生じます。

その時、

  1. まずは姿勢を低くする・・・怪我の予防
  2. 首を動かさない・・・首を動かすたびに めまい は増悪する
  3. じっとして治るのを待つ・・・10分程度で落ち着きます
  4. 机などに頰杖をついて、耳たぶの下をさする
  5. 視野がスッキリしてきたならば、大丈夫です。
  6. 視界が広い場所で遠くを見ているのも一つの方法です。

そして、完全におさまってから静かに行動をしましょう。

気持ち悪いからといって、体の向きを変えようとすると再び強烈なめまいに襲われます。また、嘔吐したものを喉につまらせると呼吸がしにくくなります。床に着く場合は側臥位をお勧めします。また、体の向きによってめまいが楽になる姿勢がありますから探してみてください。

まずはおでんわを・・

メニエール先生は生前めまいで苦しんだ方の内耳を調べ、リンバ管内に水腫の痕を発見しました。姿勢を変化させる水腫がリンパ液の流れを阻害しますから前庭から脳に届けられる平衡感覚情報に左右差を生じます。その時脳はどちらの耳からの情報が正しいか分からなくなります。これがめまいの本態でしょう。

・めまい と特効穴、河村廣定他、 医道の日本誌、615;21-27,1994.

・内耳点施術による「めまい」の消失、河村廣定他、 全日本鍼灸学会誌、47-1,1-5,1997.

・内耳点刺激による、平衡感覚と自律神経失調の改善、河村廣定他、 医道の日本誌、704,       62-69.2002.

ちょっと、待って

治療院などでは「自律神経を調整しましょう」などということがありますが、自律神経が調整できるならば、それは自律神経機能ではありません。反対に自律神経が調整できるならば心臓の拍動は永久に動き続けるでしょう。

めまい について述べたように、感覚器からの情報に自律神経機能は動かされ、より良い体内環境を保とうと自律神経は働きます。すなわち間違った情報(過敏症など)によって自律神経は誤作動を生じるのです。原因は前庭(内耳) の過敏症が原因したと考えられます。

自律神経の調子が悪い、すぐに飽きる、眠れない・・」などと訴える患者さんは少なくないのです。「自律神経失調は平衡失調を疑え」と言えるでしょう。

医科歯科大学のシステム神経生理学教室の杉内先生は、

内耳の前庭からの情報が、外眼筋の運動神経核 (動眼、滑車、外転)、視床などがある(運動神経)に、また、自律神経系の諸核とも線維連絡(自律神経反射) がある。

したがって、前庭神経核は、感覚性の一次中継核であるという機能にとどまらず、多彩な入力を受け、中枢神経のさまざまな部位に出力し、眼球運動運動、体の平衡機能 (運動)や自律神経機能に深く関わる。

と日本生理学会誌のコメントしています。

不妊症なら鍼灸(反応点治療)を試そう ! 西宮

不妊症と反応点(鍼灸・はりきゅう)

出生の向上を目指す鍼灸施術が望まれています.

反応点治療研究会では、子宮粘膜と卵胞の免疫力に着目します。

不妊症の原因は様々です。

排卵障害(ホルモン)・卵管障害(感染による炎症や術後の癒着)・子宮の病気(筋腫・内膜症・アッシャーマン症候群)・免疫異常・男性不妊などが知られています。
1.不妊症では、卵巣や子宮に病気をお持ちの方がおられます。
卵巣の機能不全、子宮内膜症・多能法制濫觴などいろいろありますが、子宮内フローラの問題が重要です。排卵当初の卵胞には免疫力が乏しいことが起因します。
2.子宮筋腫があっても出産が可能な場合は多いのです。
筋腫の大さ、発症部位などによって、出産の可能性は異なります。
3.内膜症と言われたのですが・・・。
個々に病態は異なりますから病名だけで判断はできません。内膜症の手当てを優先すべきでしょう。
4.男性不妊も話題になっていますが、
無精子症でない限り受精の可能性はあると考えています。(精子は卵管を通過して先体反応を生じ、ハイパワーな行動力を発揮するからです。顕微鏡の観察だけで男性不妊の原因にすることは無理がありそうです。

不妊症の治療では体外受精を勧められました・・・。

その成功率が成功率は30%程度とはどうしてでしょう・・・。卵細胞の細胞分裂を確認して移植するのですが、なぜ子供ができないのでしょう・・。すなわち、着床障害と考えられます。子宮内膜の環境がテーマかと思います。

1.着床率を高めるために・・

移植が成功しても育たない例は少なくありません。受精後2W 程度でエコーで卵胞が大きくなっているのが確認できます。しかし、それから一月でエコーで確認できない例があります。

卵胞に免疫機能の空白期間があることを思い出しましょう。

不妊症に対する反応点研究会の鍼灸施術は、

子宮や卵巣の反応点を刺激して生殖器の働きを高めようとしています。同時に生殖器を支配する副交感神経機能に働きかけ、子宮粘膜の血流などを促します(全日本鍼灸学会誌、子宮の神経性調整と鍼灸、1999,49-4)。

反応点は子宮や卵巣の働きを知らせてくれますから、それらの施術は重要です。

子宮内の免疫力がテーマ

・人の場合は、受精後5日程度でマクロファージが、7週後程度でT細胞が確認されています。少なくとも数日の間は卵胞に免疫力ないのです。しかし子宮の粘液がそれを担っています。その粘液分泌量が十分か否によって着床率が異なります。不妊症のテーマの一つです。

・医療ではタイミング療法、顕微受精術など受精するための方法を開発してきました。しかし、着床対策については具体的な方法が開発されていないようです。子宮粘液分泌は自律神経の機能ですから、複雑な要因が関わっています。

男性不妊とは

不妊症は女性だけに問題点があるわけではありません。男性不妊と言われる病的状態も少なくないと考えられています。

無精子であれば、その原因を探求しOPなどが適用となる例もあります。最近の論文では、化学物質の中には精子の数の現象や運動能力の低下などが指摘されています。中でも有名なのは PCB ですね。受精時にDNA メチル化を盛んにして、先天性の疾病や発達以上を誘発します。

精子の数が少ない・動きが悪いは、男性不妊ですか・・ ?

精子は、当初はキャップを被っています。キャップの内側には卵胞に小さな穴を開ける酵素が入っています。

このキャップを投げ捨てて(先体反応)、卵胞に穴を開けながら卵に突入していくのです。この時、ハイパワーになり尻尾を動かして前進すると報告されています。

(精巣にいるときの精子は仮眠中なのです)

特定の疾病が見つからない限り

1.子宮粘膜の分泌は十分ですか

2.前戯によって子宮の蠕動が高まっていない

前戯が子宮収縮を誘発して精子をラッパ管まで届けます

3.性行為のタイミングが合っていない

卵胞も時間が経つと受精力が低下します。ラッパ管に精子が到達してから排卵があることが大切です。

ニュースからhttp://hannouten-kawamura.com/wp-admin/post.php?post=2126&action=edit

不妊症に関するニュース

ブリュッセル自由大学(ベルギー)名誉教授のAndre Van Steirteghem氏によれば、顕微受精で出生した成人男子の精子は、数の減少・運動精子の減少がある。また、心臓や呼吸器障害リスクも高いと報告されています。

えっ、顕微受精で出生したが、男子の精子に疑問点が・・

昨今は、特定の疾患がなければ顕微受精をする例が増加しているそうです。1日も早く赤ちゃんが欲しいと願うご夫婦にとって、体外受精は無視できないのもよく分かります。体外受精によって出生した方々に心臓や呼吸器疾患リスクがあるとは驚きです。

シリーズ免疫とアレルギー2、基礎知識1 胎児の免疫(www.seibutsushi.net/blog/)

免疫とアレルギーには妊娠の初期の免疫について書かれています。卵胞内には排卵後5W程度でマクロファージが、7 W で出現、好中球14W、NK16W そして母体とのIgGの移行は16W と書かれています。このことは少なくとも4週間は卵胞には免疫力が無いか、脆弱の期間があります。

つまり着床して胎盤の成長が始まりますと、免疫力が飛躍的にた高まります。反対に、妊娠するか否かは子宮内の免疫力に依存しています。月経によって粘膜が剥離、綺麗なものに置き換えています。あたかもクリーンルームのようにです。ただ、月経によって細菌などが完全に排除されない例も考えられます。

受精卵の移植成功率が低い理由は・・?

鶏卵が抗菌物質を持っているのに対して、人の受精卵は受精後5週間程度の間は免疫力が微弱です。

例えば、鶏の卵白(リゾチーム)、蜂の巣(プロポリス)に抗菌物質が含まれているように、全ての動物の卵や幼虫は生命を保護する仕組みを備えています。しかし哺乳類は母体の中ですから環境はすこぶる良いと言えます。そのためか、人や哺乳動物の卵は抗菌物質などを持っていません。反対に胎盤が形成されるまでの間は免疫力が脆弱なことが考えられます。

子宮の移植で出産

米国クリーブランドのクリニックでは死亡ドナーから提供された子宮を移植し、この程、無事に出産したと報告された。世界では2例目の成功例だそうだ。不妊治療に選択肢が増えたことになる。

ただ、同クリニックのチームは、今までに5例の移植をしたが2例では移植に失敗したという。まだまだ若干の問題点が残されていると推察するが、日進月歩の進展と驚いた。

精子の運動率を精液の成分が左右する

島田 昌之氏(広島大学 大学院生物圏科学研究科 教授)は、畜産分野での精液研究について紹介した。人工授精の成功率を上げるために、ウシやブタなどでは精液成分と授精の関係について報告している。畜産分野の研究は実験が簡単であり、ヒトよりも研究が進んでいるという。

「ブタ精液の研究では、精子の運動率は、精子自身の能力だけでなく、精液の液成分の性質によって大きく左右されることがわかっている」とし、すでに技術応用されています。現在市場に出ている国産ブタの1/3程度が、これらの研究結果を活用した人工授精用精液を使って生産されているという。

子宮内膜スクラッチ法=出産率に影響なし

Lensen S, et al. N Engl J Med. 2019;380:325-334.
着床障害に有効性評価されていたスクラッチ法(=子宮内膜に小さな傷をつけて移植すると、サイトカインの分泌などによって免疫力が高まり、着床率が高まる)の臨床試験が行われた。Cont、実験軍ともに平均35歳であった。

Controle 31,2 %
スクラッチ群 31,4 % 歳はなかった。
妊娠には複雑な要因がありそうです。

昨今は無痛分娩が話題です。

陣痛の苦しみは、正確に理解することはできませんが、出産に立ち会えば、その苦しみが想像できます。そのため麻酔をしながら出産する方法が普及しています。

  1. 麻酔薬は細い神経から・・太い神経へと効いていきます。
  2. 麻酔薬は脊髄に浸みて行き、注入部から上方へと効いて行きます。

痛みを伝える神経は細いグループですが、自律神経線維、痛み以外の感覚神経・運動神経の順です。理想は痛みのみをブロックし、自律神経や運動神経に作用しない量が求められます。また、上部に麻酔薬が浸透して行きますと危険性が増加しますから、痛みを感じる部位のチェックをしながら、麻酔の効き具合を観察します。

麻酔薬が吸収されるのに個体差や注入部の特色から、麻酔の効果が出にくい場合があります。そんな場合は注入量が増加しますが、後から効いてくるなどの例もあります。反対に麻酔から覚めるにくくなつたりもします。事故はそんな場合に生じやすいと考えています。

無痛でなくても良いのではないでしょうか。極軽麻酔状態で、陣痛の痛みを和らげる、あるいは少しでも痛みを減らすと考えたとき、鍼麻酔による鎮痛もあり得ると考えます。

人工授精での成功率は30 % もあった。

排卵誘発剤( clomiphene)とレトロゾール(卵胞ホルモン抑制剤) の経口投与をしながら排卵の時期を調整し、人工授精を実施すると、31 %の方で妊娠を確認したと言う( Lancet. 2017 Nov 23. pii: S0140-6736(17)32406-6. doi: 10.1016/S0140-6736(17)32406-6.)

この論文はホルモン療法と人工授精の組み合わせで高確率で妊娠に至っていることは、日本の生殖医療においても考え直すことが必要かも知れないと思う。30% の確率は、日本の体外受精の成功率より高い確率だからである。また、家畜の繁殖においては、多くが体外受精であり、その確率はもっと高い。さらなる人の生殖医療の進展に期待する。

無痛でなくても良いのではないでしょうか。極軽麻酔状態で、陣痛の痛みを和らげる、鍼麻酔による鎮痛もあり得ると考えます。

不整脈・どうき・息切れ の鍼灸(西宮)施術

若者の心停止が話題になっている

スポーツの現場で心停止を生じた例は、一年に 7 万人が心停止になり、なんと 9 割は亡くなっている(17.6.14 朝日)。マラソン大会で、水泳、サッカーなどで・・・・。起源に不整脈や心筋症が関わっていると言われている。

鍼灸院にも不整脈をお持ちの方が通院することが少なくありません。多くは、お帰りの時は正常に機能していますが、次回は再び不整脈に・・・5回ほど繰り返すと不整脈が見られなくなります。どうやら不整脈は血管との関わりが深い様に思われます。

心臓反応点に鍼灸を加えると、自律神経(交感神経) に働きかけて冠状動脈の拡張を促していると考えられます。

中高年の不整脈

その昔は、単純性不整脈は心配いらないと言われてきました。しかし、不整脈が心臓内で血餅を生み、それが脳や内臓に達することで、脳梗塞や内臓の一部が壊死することがわかってきました。単純性不整脈で心臓が重大な影響は受けない様ですが、エコノミー症候群の様に他部位の血管を詰まらせますから注意が喚起される様になりました。

もう一つの怖さは、不整脈がひどくなると心不全まで考えなくてはなりません。

こんな症状は脈に触れてみよう。

電車が来た ! 階段を駆け足で登ってホームも走った。飛び乗るようにして電車に駆け込んだ。無論、息切れの多少はどなたでも生じますが、次の駅を電車が通過したのに・・・まだ、「心臓がバクぱくしている」、「頭がクラクラしている」、そんな時に手首で脈拍を測定します。

心拍数が90以上ある。動悸がおさまらない、脈が跳んでいないか、などをチェック。

いかがでしたか・・・。心臓機能を推し量る時、負荷後の回復時間が短いことが働きが良いことを意味します。

運動能力が心臓機能を物語る

年齢とともに運動能力が低下することはどなたも経験します。それは筋力の低下だろうと考えることが多いようです。確かに筋力は低下していますが、そのことが主要な要因とは考えにくいのです。それは、しんどい・疲れやすいなどと感じますが、日常動作に特段の変化が無い限り運動能力だけが低下したと考えるのは無理があります。

階段は上り下りがしんどい。早足で歩くと息が切れる。歩行スピードが落ちた・・など、それだけで筋力低下とは言えません。そもそも筋肉が活動するときは酸素やエネルギーの消費が激しくなります。循環機能の低下が運動を制限していることがわかります。すなわち、筋力の低下より循環機能の低下に着目すべきでしょう。

なぜ不整脈を生じる・・

鍼灸施術をしていると不整脈の方が多いことに驚きます。鍼灸施術を加えると正常に戻りましたが、次回の通院では再び不整脈を観測します。そんなことを数回繰り返していると来院時に不整脈を観察できなくなる例が多いのです。不整脈の程度は個々に異なりますが、休めば心臓の負荷も減り不整脈も治る場合もあります。来院時、あるいは肉体的負荷がかかった時に不整脈がないことが大切です。

そんな経験から、なぜ不整脈が改善されるかを考えてみましよう。

心房粗動などがあり、結果的に不整脈になると推察される方がおられます。

以前にがむしゃらに頑張った経験者が多いように感じています。おそらく、そんな瞬間に、小さな狭心症などを生じたのでしょう。その部分は肉芽組織となり、水分の含有率が低下していると推察しています。活動電位は心筋収縮のシグナルですが電気的現象だけに組織の水分量が重要です。

鍼灸といっても、的確に・直接的に心筋周辺の水分を確保するには、心臓反応点の刺激が最適でしょう。鍼灸術の血管拡張やリンパ管拡張は知られていますから、心筋周辺の水分量を増加させるのに役立っていると推察しています。

ある日の患者さん

聴診器で心音を聞くと、心房の Pulse に乱れがあるのですが、心室は正常に機能していました。悪化すると血栓になりやすいことを伝え、心臓反応点を丁寧に施術すると回復しました。やはり心臓ですから、心配になったのでしょう。どうやら病院で心電図を測定したようです。「先生、心電図では大丈夫」と言われましたと報告してくださいました。

心電図上では心房の電位は小さく記録されまから、拡大して表さないと判断が難しいこと、また、心臓病と断定されない程度の予備軍の可能性があると考えられることを伝えました。そんな方は意外と多いのです。できるだけ問題が大きまならないうちに対応したいものでする。

心筋の再生

心筋シートなどIPS細胞による心筋の再生術が報告されているが、なんと今回のはすごい、Tbx6 と言われる遺伝子を注入するだけで腫瘍化リスクと手術の簡素化が、しかも安価にできる可能性が発表された。Cell Stem Cellに発表された(2018.8.9)。

心臓血管障害にナッツはいかが

2型糖尿病患者においてナッツ摂取量と冠動脈疾患、脳卒中なとによる死亡例との関連が調べられた。Liu G, et al. Circ Res. 2019 Feb 19. [Epub ahead of print] 

ナッツ摂取量が多いグルーブでは心臓血管障害、死亡率ともに低かった。

またナッツ類の摂取量が多いほど、発病率、死亡率が低かった。

くるみ、アーモンド、カシューナッツ、ピスタチオ、マカダミア、ヘーゼルナッツなどを用いているが、どうやら心臓の血管が守られるようだ。

慢性炎症・・鍼灸施術による長生きの秘訣

元気で長寿は全ての方の望みです。そして健康寿命と言う言葉が元気でありたいと願う気持ちを汲み取れます。

慢性炎症は医学的検査であまり指摘されないようです。本人も付かないことが少なくありません。どうして調子が悪いのだろう・・?  とお悩みの方は鍼灸(反応点)を受けたらいかがでしょう。慢性炎症は自律神経を介して皮膚にシグナルを届けています。皮膚の反応点を観察することで慢性炎症の所在を確認、施術することかできます。

慢性炎症は長寿の阻害因子か・・

先日の報告では、長寿でお元気に活躍している方の血液を詳細に分析した結果、長寿の方の共通点は炎症ファクターが低かったと言うものでした。

医療では血液検査から、急性炎症を治療の対象にしますが、疑わしいレベル、境界域レベルでは、「様子を見ましょう」などと積極的な対応をしないようです。それは健康保険が「確かな疾病に対して適正な治療をした場合に限って保険給付しよう」と言うものだからでしょうか。

慢性炎症部の神経は、その情報を脊髄・脳・自律神経に働きかけて修復を促します。同時にその痛み物質(サイトカインなど)が脳にとってはストレスになってしまいます。すると免疫力が低下したり、気分が晴れなかったりするでしよう。

もう一つの問題があります。慢性炎症に対抗しようと自律神経は興奮しますが、慢性炎症を認識できません。自律神経の興奮による動悸・ほてりなどが、当人にとってはあたかも自律神経が誤作動したように感じることです。「自律神経失調かしら・・・」と悩みます。原因は慢性炎症の可能性があります。

さて、長寿との関わりは

死亡原因の主要なところに、がん・心臓疾患・肺炎・脳血管障害がありますが、感染とがんとの関連は知られています。また、慢性炎症が動脈硬化などを増進させることがあります。そして感染症です。肺炎の予防接種を呼びかけていますが、感染症の種類は多く十分に抗体を保持させているかは不明です。慢性炎症部に別の菌などが繁殖することも知られています。

反応点治療では

慢性炎症が自律神経を介して皮膚に表現されることに着目しました。すなわち、反応点の現れた皮膚面と深部内臓などとは密接に関われます。そして、その反応点に鍼灸術を加え、疾病部の自律神経(交感神経)の興奮を促し、慢性炎症に対抗しようと誘導します。

体が、だるい・つかれやすいなど、特定の疾病を想定できない辛さに慢性炎症が関わり、その対応として反応点に鍼灸術を加える施術の妥当性を知ることができます。

もう一つの視点は、慢性炎症が筋肉を硬くすることです。肩こり、腰痛などの痛みの多くに筋緊張が関わっていますが、慢性炎症からの痛みの信号が知らぬ間にじわじわと筋緊張を起こします。反射だけに当人は気づかないのですが、動こうとした瞬間に痛みに襲われます。

講習会を開催しています。東京・岐阜・神戸 会場にお越しください。

詳細は反応点治療研究会までお尋ねください。

更年期障害・ほてり・不眠・冷え・倦怠・憂鬱の対応は・・

更年期障害って・・何ぁに?

患者さんは、「私、更年期かしら、ほてりがあって、動悸がするの・・・」と、自律神経症状を訴えます。その方は確かに更年期を迎える年代ですが、「生理は普通にある」と言います。

厚労省の発表では、ホルモン剤を投与によって改善した方の割合は多くないのです。更年期障害にはホルモン以外の要因が関わりそうです。

更年期障害と自律神経失調

更年期障害と自律神経失調症は、症状が良く似ていることに注目しましょう。イライラ・発汗・動機・むくみ・のぼせ etc…は交感神経が関わります。

  • ふらつき・車酔いなどを伴う時は・・内耳(平衡失調)
  • 主にのぼせだけの時は・・・・・・・鼻炎(鼻の奥)
  • 動機・発汗だけの時は・・・・・・動脈硬化
  • 倦怠・ゆううつは・・・・・身体各部の慢性炎症

のぼせ・ほてり・ホットフラッシュ

のぼせだけの場合は簡明です。鼻炎で生じる熱はどこかから放熱しなければなりません。それをコントロールして37度の体温を保つのが自律神経の役割です。その放熱部は頬やおでこなど鼻に近い部位の皮膚でしょう。皮膚温の上昇、頬や額が熱く感じます。そこに精神的緊張などによって血管拡張が強くなると、真っ赤な顔になります。この異常な興奮は簡単に冷めませんから、恥ずかしさを感じてしまいます。

どうき・発汗

心臓の動脈硬化はどなたにも存在します。その程度が重症な場合(血管の内腔が極端に狭くなる) は心臓病です。どなたでも年月を経て徐々に進行しますから、いわゆる動脈硬化予備群の方はたくさんおられます。

血液が充分に供給できない部位から、交感神経に指令が届き、収縮力が増加して動悸を招きます。発汗も交感神経支配ですから同時に発症することが多いのです。

冷え

皮膚の血管は、交感神経がコントロールしていますが、足の第1指と第2指では別々の神経が管理しています。そこで、次のように考えました。

  1. ほてりや冷えに関わる血管は代謝をしない血管 (動静脈吻合) で、体内を37度に保つことを目的にしています。皮膚交感神経の主たる働きは体温の保持(動静脈吻合の管理)なのです。
  2. 深部と皮膚は別々の血管から供給されています。交感神経の作用は皮膚血管に強く影響します。

血液は運動時には筋肉に多く、内臓に少なく供給されますが、体の中の血液量は変わりません。体のどこかで放熱すると、必然的に別のところの血液量は減少します。

冷えの手当は、慢性炎症など放熱する熱源 を手当てすることで、冷えの解消に役立ちます。通常は皮膚に感じる冷えと近隣の脊髄レベル支配される支配される内臓器官に原因があります。

反応点を観察すると隠れた原因が分かる

のぼせ・ほてり・冷え・発汗などは更年期特有の症状ではありません。子供・大人を問わずどなたでも発症します。

これら一つ一つに別々の原因が隠されていることか多いのです。反応点を観察し原因疾患が見つかります。その反応点を施術していると症状が改善しますから、年齢やホルモンが原因と考えるべきではありません。

反応点治療研究会では、岐阜・神戸で講習会を開催しています。

痛みの疾患

痛みとは(西宮・反応点治療)

痛みは神経活動ですから、神経学上からどんな施術が鎮痛を促すかを知ることができます。

まずは、神経学上の痛みについて

神経学上では、痛みは神経の病気ではありません。痛みの情報が脳に伝えられていることは、その神経が正常に働いたことを意味するからです。

先ずは、痛みの理解を進めるために痛みの神経の構造を説明します。

感覚神経の先端には受容器といわれるアンテナが備わっています。その興奮は神経に伝えられ、脊髄・脳へと情報を伝えています。

ポリモダル受容器(アンテナの一つ)

ポリモダル受容器(痛みのアンテナ)には、20種類程のカギ穴が付着していますが、大別すると3つのタイプに分類できます。

  1. 発痛物質など化学物質を受け止める。
    傷などによって破壊された細胞周辺から産出される化 学物質を感知します。
  2. 火傷する高い温度と比較的低い熱に反応する熱センサーがあります。
    皮膚の温度感覚を担っています。
  3. そして圧迫など機械(物理的)刺激に反応するセンサーです。
    転んだときの痛みや、ぶつけたときの痛みなどを捉えます。

神経は、先端部の受容器が収集していますから、一般的には痛いところにその原因があると考えられます。痛みは、体外などからの刺激が身体のどこに加わったかを知らせるシステムです。

そのため全ての感覚は一本一本の神経が独立し、その情報が混乱を生じないようになっています。

通常の痛み

痛みを伴う疾患を”痛み疾患”と言いますが、その解消法についてまとめます。

多くの患者さんは動作痛です。これは、初動時に筋肉が緊張すると筋膜に歪みを生じて発症します。そんな痛みには、筋肉を弛緩させ、筋膜の歪みを解消することで対処します。

生理学では、Ⅰb抑制・テンドンなどと呼んでいます=自原抑制.野口・松山・河村、全日本鍼灸学会誌56-3(2006).患者さんの肉体的な負担を最小限にして自原抑制を誘発させることができます。

反応点治療は、内臓などの慢性炎症が反射性に筋肉を緊張せさると(痛みの原因)、気づかぬうちに痛みを生じます。そこで、筋肉の弛緩を目的に施術します。痛みの原因と痛みを出している筋肉を同時に施術しますから効果が際立っていると思います。

脳の勘違い(感覚鈍磨と痛覚過敏)

2点弁別閾値の測定と言う検査があります。小さなノギスの刃で(2 点)で皮膚を突いた時に、1 点を刺激したように感じる場合です。近隣部位に2 ヶ所の刺激が同時に加わると、その一つ一つを適正に判断できないようです。感覚鈍磨において、脳の解析力が高くないことを示しています。

反対に痛覚過敏というのがあります。これは慢性炎症などによって化学受容器が興奮していることを知らないで、筋肉を使う(機械刺激)などによって、両者の受容器が興奮する場合に生じます。

最近の鎮痛剤は進化している。

この間までの鎮痛剤は「消炎鎮痛剤」でした。風邪薬、頭痛薬、生理痛薬など(ロキソニン・パブロン・ノーシン・・・ ) 色々の薬に用いられています。

ところが、モルヒネ様鎮痛剤は、脊髄や脳に作用する薬ですから、従来の消炎鎮痛剤と異なり、どんな痛みにも効果がありそうです。

今年の学会では、モルヒネ様鎮痛剤とは異なる視点で新しい鎮痛剤が開発されつつあると報告されています。それは、痛みを受け止める受容体(TRP)の働きを抑制するもので、痛い部位に注入すると痛みの神経が興奮しにくくなることを狙っています。

痛みの疾患

  • 頭痛
  • 肩こり
  • 腰痛
  • ギックリ腰・脊柱管狭窄症
  • 膝痛
  • ヘルペスの後遺症
  • むくみ・しびれ
  • かわむら鍼灸院

河村廣定のHP:疾病は皮膚自律神経に伝わる=反応点治療(講習会・岐阜・神戸・西宮・尼崎・甲子園口・三ノ宮・芦屋・宝塚・西宮北口)