河村廣定のHP:疾病は皮膚自律神経に伝わる=反応点治療(講習会・岐阜・神戸・西宮・尼崎・甲子園口・三ノ宮・芦屋・宝塚・西宮北口)

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河村廣定のHP:疾病は皮膚自律神経に伝わる=反応点治療(講習会・岐阜・神戸・西宮・尼崎・甲子園口・三ノ宮・芦屋・宝塚・西宮北口)

めまい・起立性調整障害・くらくら ・自律神経は鍼灸(西宮・大阪・宝塚・芦屋・尼崎)で・・

2020年01月27日、掲載

めまい・ふわふわ・頭痛・自律神経の鍼灸術(反応点治療)

ぐるぐる・ふわふわなどに「どうして・・? こんなことが」

足腰がしっかりしない、つまずく自律神経症状などに襲われます。

Ⅰ.私の「めまい」に対する施術

めまい を平衡失調と呼ぶことがあります。内耳にある半規管や耳石器の過敏症があると、片耳から過敏な情報が脳に届けられます。両耳からの情報の違いが脳を混乱させます。いわゆる「めまい」です。そして、フラフラ、失神などを誘発します。

鍼灸刺激は内耳の血液循環やリンパ液の還流を促す目的として、内耳のツボ(内耳点)に行います。(内耳の障害は、耳たぶの下に現れます)。内耳の炎症などか回復すると、シャキッとなり、不安からも解放されると思います。

Ⅱ. めまいは、内耳の障害と気付きにくい

大脳皮質の感覚野には五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、皮膚感覚)を認識する部位があります。ところが平衡感覚野は存在しません。めまいはするけど、耳が原因だと自覚できないのです。

目が回る・ふわふわする・ドキドキなど自律神経機能・貧血症状・筋肉運動などに影響して不安感に襲われます。

.めまいは、原因不明です。

原因不明といっても通常は内耳に原因があります

内耳は骨の中にあります。そして脳脊髄液が循環しています。X線、MRI、内視鏡カメラなどでは観察できません。また人の耳を実験に用いることはできませんから、明確な所見が得られないのです。

メニエール先生はご遺体から内耳を取り出して顕微鏡で観察し、半規管などの内部に炎症痕を発見しました。その為、医療ではステロイドを投与するようになりました。それ以来、詳細な画像の所見は無いようです。しかしメニエール先生は半規管に炎症の存在を指摘したわけですから、まずは内耳点の観察、施術をして症状の改善を判断します。残念ながらどんな病原体が存在したかは不明ですから、コツコツと手当てを積み上げなくてはならないと考えています。

Ⅳ. 起立性調整障害もめまいの仲間と考えられます

立って歩こうと思うと、フラフラして歩けない! 気持ちが悪い! などの症状を起立性調整障害と言います。

あるお父さんからの相談でした。「行って来ます」と家を出たのに、学校から登校していないと電話を受け探しに行くと、道路の脇で失神していました。そんな経験が度々あるらしいのです。 

平衡感覚の不調で、めまいや失神を誘導しますから、道端で倒れていのです。

Ⅴ.めまい と自律神経失調失調とは異なります!

平衡感覚は自律神経機能と密接に関わります。そのため、めまい が原因する自律神経失調の状態は少なくありません。例えば、匂いに安らぐのも、足元がしっかりしないのも、運動が苦手など複雑な愁訴となります。その瞬間に自律神経に反射して自律神経症状を誘発します。<自律神経は感覚器からの情報に従って体をコントロールしています> 前庭感覚は認識出ませんから、前庭からの情報による自律神経の興奮が、あたかも自律神経失調のように感じさせます。

例えば肺の CO2やPh センサーは呼吸を促進させます。血圧センサーも脳の血圧保持のために心臓に働きかけます。自律神経が本当に失調するならば生命の危機だと言われているのも頷けます。

Ⅵ 鍼灸の手当ては・・

勘弁な平衡感覚のテストに、遮眼書字法・片足立ちなどがあります。そこでいくつかのツボ刺激 (反応点を含む) で効果を比べました。内耳の反応点刺激が最も効果的なことを明らかにしたものです。

めまいの消失について・原文 

内耳の水腫(メニエール病)は根本的な治療法がありません。内耳は脳脊髄液が還流しますが、脳の血液関門を通過するために薬物などが直接作用しにくいのが特色です。

著書

めまい と特効穴、河村廣定他、 医道の日本誌、615;21-27,1994.

内耳点施術による「めまい」の消失、河村廣定他、 全日本鍼灸学会誌、47-1,1-5,1997.

内耳点刺激による、平衡感覚と自律神経失調の改善、河村廣定他、 医道の日本誌、704,       62-69.2002.

めまい を詳しく説明します。

(1). 目が回る・ふわふわする・足腰が…つまづくなど、

めまいは、運動や姿勢の不調、精神不安や自律神経症状を誘発します。ぐるぐると目が回れば、どなたでも「めまい」だと認知できます(回転性めまい)。しかし、次のような場合はどうでしょうか(非回転性・浮動性と呼んでいます)。

  • ふわふわする・つまづく・くらっとする・運動が苦手・壁に手をつく、もたれる・・・など、足腰に不安感を覚える(= 前庭  〜脊髄路反射)。
  • 乗り物は苦手・動悸がする・吐き気がする・気持ち悪いことが多い・冷や汗をかく・・など、自律神経失調かなと感じる場合(= 前庭〜自律神経反射)。
  • 目の前が暗くなる・気が遠くなる・・など、貧血かなと感じる場合(=情報の混乱)。

回転しない めまい は耳の病気であることに気付きにくいのです。多くの場合、自律神経失調かしら・更年期障害かな、と勘違いする方は少なくありません。

(2). ご安心を・・反応点の鍼灸治療で

鍼灸治療においても数々の考え方がありますが、反応点治療研究会では内耳点を重要視しています(内耳の炎症などは交感神経反射によって耳周辺の皮膚に反応が現れるからです)。ここに施術を加えますと、めまい・ふらつき・動悸などが軽減されて行きます。炎症などが完全に収まるまで、内耳点の刺激を繰り返します。

寺沢秀一、島田耕文、林寛之 (著)『研修医当直御法度 第6版』(三輪書店)より転載

上図のように、めまい には危険性が高いめまいがあると考えられています。しかし、内耳の前庭を的確に検査する方法はありませんから断定はできません。小脳動脈の枝から前庭、蝸牛に供給されます。血液、リンパが脳由来ですから、内耳は脳の一部と考えることができます。

反応点治療では末梢性のめまい、すなわち前庭の異常に伴う、平衡失調に対応できると考えています。メニエール先生が内耳のリンパ管に炎症の痕跡を見つけたことは、多くの めまい 患者さんに同様の病変があると推察しています。内耳の血流とリンパ流を改善する目的で内耳点に施述します。

河村廣定のHP:疾病は皮膚自律神経に伝わる=反応点治療(講習会・岐阜・神戸・西宮・尼崎・甲子園口・三ノ宮・芦屋・宝塚・西宮北口)