河村廣定のHP:疾病は皮膚自律神経に伝わる=反応点治療(講習会・岐阜・神戸・西宮・尼崎・甲子園口・三ノ宮・芦屋・宝塚・西宮北口)

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痛みの疾患

2020年01月06日、掲載

痛みとは(西宮・反応点治療)

痛みは神経活動ですから、神経学上からどんな施術が鎮痛を促すかを知ることができます。

まずは、神経学上の痛みについて

神経学上では、痛みは神経の病気ではありません。痛みの情報が脳に伝えられていることは、その神経が正常に働いたことを意味するからです。

先ずは、痛みの理解を進めるために痛みの神経の構造を説明します。

感覚神経の先端には受容器といわれるアンテナが備わっています。その興奮は神経に伝えられ、脊髄・脳へと情報を伝えています。

ポリモダル受容器(アンテナの一つ)

ポリモダル受容器(痛みのアンテナ)には、20種類程のカギ穴が付着していますが、大別すると3つのタイプに分類できます。

  1. 発痛物質など化学物質を受け止める。
    傷などによって破壊された細胞周辺から産出される化 学物質を感知します。
  2. 火傷する高い温度と比較的低い熱に反応する熱センサーがあります。
    皮膚の温度感覚を担っています。
  3. そして圧迫など機械(物理的)刺激に反応するセンサーです。
    転んだときの痛みや、ぶつけたときの痛みなどを捉えます。

神経は、先端部の受容器が収集していますから、一般的には痛いところにその原因があると考えられます。痛みは、体外などからの刺激が身体のどこに加わったかを知らせるシステムです。

そのため全ての感覚は一本一本の神経が独立し、その情報が混乱を生じないようになっています。

通常の痛み

痛みを伴う疾患を”痛み疾患”と言いますが、その解消法についてまとめます。

多くの患者さんは動作痛です。これは、初動時に筋肉が緊張すると筋膜に歪みを生じて発症します。そんな痛みには、筋肉を弛緩させ、筋膜の歪みを解消することで対処します。

生理学では、Ⅰb抑制・テンドンなどと呼んでいます=自原抑制.野口・松山・河村、全日本鍼灸学会誌56-3(2006).患者さんの肉体的な負担を最小限にして自原抑制を誘発させることができます。

反応点治療は、内臓などの慢性炎症が反射性に筋肉を緊張せさると(痛みの原因)、気づかぬうちに痛みを生じます。そこで、筋肉の弛緩を目的に施術します。痛みの原因と痛みを出している筋肉を同時に施術しますから効果が際立っていると思います。

脳の勘違い(感覚鈍磨と痛覚過敏)

2点弁別閾値の測定と言う検査があります。小さなノギスの刃で(2 点)で皮膚を突いた時に、1 点を刺激したように感じる場合です。近隣部位に2 ヶ所の刺激が同時に加わると、その一つ一つを適正に判断できないようです。感覚鈍磨において、脳の解析力が高くないことを示しています。

反対に痛覚過敏というのがあります。これは慢性炎症などによって化学受容器が興奮していることを知らないで、筋肉を使う(機械刺激)などによって、両者の受容器が興奮する場合に生じます。

最近の鎮痛剤は進化している。

この間までの鎮痛剤は「消炎鎮痛剤」でした。風邪薬、頭痛薬、生理痛薬など(ロキソニン・パブロン・ノーシン・・・ ) 色々の薬に用いられています。

ところが、モルヒネ様鎮痛剤は、脊髄や脳に作用する薬ですから、従来の消炎鎮痛剤と異なり、どんな痛みにも効果がありそうです。

今年の学会では、モルヒネ様鎮痛剤とは異なる視点で新しい鎮痛剤が開発されつつあると報告されています。それは、痛みを受け止める受容体(TRP)の働きを抑制するもので、痛い部位に注入すると痛みの神経が興奮しにくくなることを狙っています。

痛みの疾患

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