河村廣定のHP:疾病は皮膚自律神経に伝わる=反応点治療(講習会・岐阜・神戸・西宮・尼崎・甲子園口・三ノ宮・芦屋・宝塚・西宮北口)

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河村廣定のHP:疾病は皮膚自律神経に伝わる=反応点治療(講習会・岐阜・神戸・西宮・尼崎・甲子園口・三ノ宮・芦屋・宝塚・西宮北口)

対応疾患

自律神経失調症の鍼灸施術(反応点治療)

自律神経失調の手当ては、反応点に鍼灸施術を加えます。それは反応点が自律神経機能によって表現されるからです。

自律神経に失調って存在しますか・・・

鍼灸師やセラピストなどから「自律神経を調整して・・・・」などの言葉を耳にします。本当に自律神経の調整ができるのでしょうか。アメリカには自律神経失調症と言う病名はありません。それは、次のような理由があります。

●自律神経は調整できません・・調整できるならば、それは自律神経機能ではありません。仮に、その調整ができるならば、心臓の拍動は永久に動きます。汗も自由自在にコントロールできることになります。

本来、自律神経は人体に加わる環境、刺激、あるいは疾病状態から身体を守ろうと働いています。言うなれば自律神経失調症は体を守ろうと働く姿の一つです。

例えばホットフラッシュは顔が赤くなり、ほてりを感じます。ほてりは37度を保つ (自律神経機能)ために皮膚から熱を放つ姿です。すなわち、自律神経症状の原因(環境・刺激・疾病など ) が別のところにあることを示唆しています。

一般に自律神経と言えば、交感神経と副交感神経によって説明されます。しかし、詳細に見つめてみますと、その表現は余りにも大雑把で、自律神経の説明には適しません。

自律神経は局所で働く

こんな体験を通じて考えて見ましょう。自律神経は痛みに反応して、心臓をドキドキさせます=動悸。それと反対にアロマの香りがリラックスさせてくれます。すなわち自律神経は、痛みや炎症・香りなど生体に加わる感覚情報に対応して活動しています。

多くの自律神経機能は、ものを食べる時に唾液を分泌させるように、また味から消化に適する消化液を分泌させます。以上のように、自律神経を興奮させた原因は症状ごとに異なります。

多くの自律神経失調症は、平衡感覚失調・鼻炎など感覚器、また子宮・膀胱などの慢性炎症、精神的興奮などが重なって、顕著に自律神経(交感) の興奮が促されたと考えられます。 

”原因疾患の反射 +  本来の自律神経機能 = 顕著な症状”  となります

自律神経失調症は自律神経の障害ではありません

原因に対応することが、つらさを解消させる方法です

一見して、冷えとほてりは別々の現象ですが、どちらも皮膚を支配する交感神経の作用で、体内温度を適正に保つには大事な作用です。皮膚血管の主要な目的は、熱の代謝=37度を保つために働いています。

反対に冷えは体温を温存しようと交感神経が働いた結果です。それは別のところに放熱がなされている時に低体温にならないように働くと考えられます。自律神経は、常に生命を保持するために働いていますから、症状多くは生命保持に必要不可欠だから生じる現象です。

すなわち、ほてりも冷えも必要性によって生じています。反応点には原因疾患が現れますから、反応点を刺激することで症状は改善します。

  1. 顔の発赤は、鼻炎(鼻腔の深部)などが隠されています。
  2. その時の手は冷えを生じます。
  3. 足の冷えは、膀胱・生殖器の慢性炎症が起因します。
  4. その時に、下腹部や腰部は汗かをかきやすくなる。

自律神経失調症などと、ひと絡めに考えると対応を間違え兼ねないですね。

自律神経失調症の手当について

自律神経は交感と副交感神経に分類されますが、とりわけ交感神経は、

  1. 全身に分布します(副交感は部分的)。
  2. 疾病の発症を知らせ、同時に修復に関わります。

この交感神経の作用は別々の皮膚面に作用しますから、反応点の観察は疾病の理解や治療に欠かすことができません。

反応点の鍼灸刺激は、浅い鍼・灸・ローラー鍼などを用いて、皮膚刺激をします。交感神経に影響力が強いところが皮膚面だからです。

自律神経失調症の正体は・・

上記のように自律神経は、痛みなど体性感覚・視覚・聴覚・味覚・嗅覚(五感) と前庭感覚・その他に内臓や脳の情報(圧受容器や化学受容器など)に反応して、体内環境を保持して生命を守ろうとしています。

一方、ほとんどの自律神経症状は動悸・発汗・ほてり・ひえなどですが、体の局部の交感神経の異常な興奮です。治療の対象になるのは交感神経を興奮させた原因です。それは体の構造に関連しています。

体は皮膚や粘膜によってその内部を保護し、体外からやってくる異物やや微生物などの侵入を防いでいます。でも時々侵入を許してしまうと、粘膜などが赤く腫れます(皮膚炎も同じです)

  1. 赤くなると痛みの信号が脊髄などに伝えられます。
  2. 交感神経にも連絡して局所的な交感神経活動が高まりとなります。
  3. 発赤・あるいは冷え(血管拡張・血管収縮 =受容体によって作用が異なる) を生じます。(血管は交感神経に支配されています)

またその時、比較的インパクトが強い(強い痛みなど)と、心悸亢進・発汗などを伴います。

考え方として大切なことは、37 度を保つために自律神経が働いていることです。

慢性炎症が長寿・健康に影響する

慢性炎症は自律神経失調症を誘導することは申しましたが、脳にとってはストレスに違いありません。ストレスが胃の不調を誘導すると言われるように、内臓の防衛力を低下する場合もあります。また、血管の炎症では動脈硬化症を誘発するなどと言われています。慢性炎症は検査で見逃されやすい疾病ですが、どなたにも発症しています。

苦痛には感じない慢性炎症が、知らず知らずのうちに、自律神経失調症や免疫の低下、別の炎症を誘発させる因子と言うことができます。反応点に鍼灸術を加える反応点治療は、隠れた原因から辛さの原因に対応します。

更年期と自律神経

更年期障害の症状のほとんどが、更年期に生じる自律神経失調と言えます。症状の一つ一つを整理すると、ひとつひとつに原因があることがわかります。

自律神経失調は数多い症状がありますが、自律神経が勝手に興奮することはありません。例えば、肩こりは咽頭炎、頭痛は咽頭炎、鼻炎などが引き金となって発症します。

起立整調性障害の鍼灸(反応点治療で)

朝、ベッドから起きてこられない。

学校に行こうとするのだが・・歩き出せない

起立性調整障害はどうして起きるのだろう。どうすれば治るのだろう・・と悩む方も少なくないですね。
よく言われるのに、起立時に脳の血流が不足するからだと言われます。しかし、脳底には大脳動脈輪があり、重力の変動で脳血圧や血流が影響されにくい構造があります。キリンのように首の長い動物が、首を振り回しても脳貧血を生じないのは、大脳動脈輪が備わっているからです。
本当に脳の血流障害は生じるのでしょうか・・・?
脳の血流を確保するための構造は、生命とって最も重要な脳の血流をセーフティーに管理されています。
脳貧血・脳血流障害は血管に別の病気(梗塞や腫瘍など)を生じる場合があります。

別の視点で考えよう

「立ちくらみや、めまい」があると訴える方もいます。
実は、ここが治療のポイントだと考えています。立ちくらみやめまい(平衡失調)があると

  1. 自律神経への影響が大きい(前庭—自律神経反射)
  2. 足腰の力が入りにくい。動きがスローになる(前庭—脊髄路反射:運動障害)
  3. 見にくくなる(前庭—眼反射))

必然的に、気分が悪い・フラフラする・動悸がする・・と複雑な症状が出ます。

手当はどうする

疾病の程度は個々に異なりますが、手当はコツコツと積み重ねます。3ヶ月程度で快方に向かう方が多いようです。
顔が赤くなりませんか ?
内耳・鼻手当が重要です。加えて喉や口腔を目的に鍼灸施術(反応点治療) を加えます。また、セルフケアを指導しています。
起立整調性障害と診断されて、「自律神経機能が不調ですね」などと説明されると、「あぁ、病名が分かってよかった」と納得していませんか。原因が解明されていませんから、良い手当法はありません。
かといって諦める必要もありません。前述のように鼻・耳・咽の手当によって平衡失調を改善させて積極的に頑張る方は少なくありません。

頻尿・尿漏れ、過活動膀胱は反応点(鍼灸)治療で

頻尿・尿漏れ

知人と旅行に行けない、外出がおっくうになる。
不眠や運動不足を招き、体力の低下を誘発します。
でも頻尿や尿もれは頻尿は病気です。

過活動膀胱 (過敏) は膀胱内膜の 慢性炎症が関わります。

排尿では、膀胱が収縮し、膀胱括約筋が緩んで排尿されますが、この働きは自律神経機能ですから、骨盤底筋トレーニングなどで改善できる範囲は限定的です。
ただ、骨盤底筋トレーニングの目的は、トイレまで我慢する時の力を強くするものです。
尿意は膀胱内の圧力が高まると、自律神経が反応して脳に伝えられて関します。そのセンサー周辺に炎症などがあると過敏に収縮します。急に強烈な尿意を覚えます(過活動膀胱) さっきトイレに行ったばかりなのに・・・? と悩みます。
膀胱の慢性炎症対策が頻尿をなくします。すなわち、頻尿は病気の一つと考えるべきです。
頻尿か否かは個人の意識によって異なります。年齢が高いから普通だと考える方が少なくありませんが、その考え方は間違いでしょう。自律神経の働きは年齢と関係無く働いているからです。また、1 日に生産される尿利用は、およそ1800 cc 程と云われますが、膀胱の容積は最大で 600 cc程と言われています。計算上のトイレの回数は 3回/1日 となりますが、そんな方も少ないと思われます。おおよそ、通常のトイレの目安は5 回程度でしょうか。

過活動膀胱とは・・

エコー検査などで膀胱周辺に異常所見が見られない場合を過活動膀胱と言います。
脊髄では骨盤神経(自律神経) に反射して、排尿の収縮と膀胱括約筋(膀胱の栓) を弛緩させて排尿を誘導します。この現象が頻繁に生じることを過活動膀胱と呼びます。
仮に、神経が誤作動するならば調子の良い日とそうで無い日が繰り返されることはありません。いわゆる紙パンツを離せません。また、頻尿・夜間尿と言われるに、それなりの理由が有ると言えます。事実、反応点の鍼灸刺激で安心してバス旅行に出かけられる・ゆっくりと買い物が楽しめるなどと喜んで頂いています。

慢性の膀胱炎のいたずら

過活動膀胱の原因の主要な部分に慢性炎症があります。膀胱粘膜に雑菌などが付着すると軽度の炎症が生じます。免疫力などしっかりしていると炎症は治まりますから、免疫力が低下する高齢者にはどなたも悩まされます。

その炎症は神経学上では痛み信号になります。それが脊髄に伝えられると、膀胱は収縮して排尿が促されると考えられます。また、腰痛などでおしっこが近くなることを経験します。

我慢ができる方法があります。

会陰部周辺に強めの痛み信号があると、上記とは反対の作用が生じます。すなわち、膀胱は弛緩して膀胱内圧が下がり、同時に膀胱括約筋(栓) はしっかりします。これでしばらくは排尿が促されませんから、トイレまで悠々と行くことができます。

反応点治療では

膀胱の慢性炎症がテーマだと考えています。
人の体は、微生物が繁殖する環境を提供しています。体の中のパイプライン(呼吸器系・消化器系・泌尿器系・生殖器系など)には、常に微生物が存在します。
膀胱反応点の鍼灸刺激によって、膀胱の修復を促すことで、慢性炎症に対処しようと考えています。
週一回の鍼灸 (反応点治療) と自宅でのケア (ローラー治療・家庭用のお灸) などをお勧めします。
しかし、頻尿は病気なのだ、手当で改善することを考え合わすと、QOL、生活の充実感など楽しく生きる・自分らしく生きることへのサポートなのでしょう。

子供の寝小便

修学旅行の頃になるとお母さんが心配してお子さんを連れてきますが、排尿のしくみは大人も子供も同じです。熟睡していると意識化の膀胱の栓は強く働いていませんから、膀胱が収縮すると自然に排尿されます。すなわち、膀胱が収縮していると考えられますから、頻尿と寝小便はほとんど同じ原因によってもたらされます。そんな子供さんには必然的に休み時間の度にトイレに行くことが少なくありません。
頻尿の先に、尿漏れがあることは言うまでもありません。トイレが近いことはすでに黄色信号なのですね。

膀胱括約筋

あたかもドーナツのように、膀胱のすぐ下側に尿道をぐるりと回り、尿道を締め付けます。骨盤神経(自律神経)が支配しますから、本人の意思や運動で鍛える、強化することはできません。

尿道括約筋

膀胱括約筋の少し下部に位置します。膀胱括約筋と似ていますが、本人の意思で開閉します。骨盤底筋トレーニングなどによっても鍛えられます。尿意をトイレまで我慢できるのも、この筋肉が尿道を締め付けているからです。

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