河村廣定のHP:疾病は皮膚自律神経に伝わる=反応点治療(講習会・岐阜・神戸・西宮・尼崎・甲子園口・三ノ宮・芦屋・宝塚・西宮北口)

鍼灸・西宮市・宝塚市・尼崎市・神戸市・芦屋市・自律神経失調・めまい・糖尿病・緑内障・頭痛・不妊症・アトビー・脊柱管狭窄症・起立整調性障害・不整脈・動悸

河村廣定のHP:疾病は皮膚自律神経に伝わる=反応点治療(講習会・岐阜・神戸・西宮・尼崎・甲子園口・三ノ宮・芦屋・宝塚・西宮北口)

対応疾患

むくみ・しびれの原因と解消方法

むくみ

重力に逆らって還流するリンパ液が、皮下や組織の隙間(組織液)に停滞することでむくみます。そして皮膚の緊張度が上がることで、痛み系や触圧系の神経が興奮します。その範囲が広いと、”だるみやしびれ”などを覚えさせるのでしょう。

  1. 軽度のむくみは運動などによっても改善されます。
  2. 高齢者の両側性のむくみでは、心機能の低下が関わる。
  3. 腎臓性のむくみはホルモンの関連から”朝”顔”がむくみます。

反応点の鍼灸施術では、心臓や腎臓の働き・リンバ節の腫脹・リンパ管を支配する交感神経機能などに着目して治療します。
意外と多いのが外生殖器などの慢性炎症が、リンパ節の腫脹を招き、むくむことがあります。

しびれ

しびれは神経障害や血流障害が関わると言われています。また、「脳血管障害や末梢神経障害」などで痺れると考えられています。しかし、しびれは神経学上で理解されていないことから、それらは推測でしかないと言えます。

ご高齢の患者さんが、”足の裏の感覚が・・、歩きにくい”などと訴えることもありますが、強い筋肉と弱い筋肉のバランスが崩れ、皮下は一方に引っ張られます。筋肉の緊張などが皮下結合組織をひっぱることでしびれは発症します。すなわち、皮下組織などが一方に引っ張られることで、痺れを生じることが推察できます。

筋肉の継続的な収縮においても、同様な現象が生まれます。

筋肉の緊張 → 皮下のひきつれ → しびれ  の発症となるのです。

反応点治療研究会では

しびれを感じさせる皮下組織が、どの筋肉に影響されているのかを確認して治療を行ないます。通常は筋肉の緊張が取れることで痺れは感じなくなると考えられます。

正座をしていると痺れます。下腿のまえがわの筋肉や腱が過伸展状態で同様に痺れます。指先の皮下が引っ張られること、正座によってリンパ液の流れが抑制されることで皮下の緊張度が大きくなるからです。

しびれとむくみが同時に生じる疾病があります。白蝋病です。指先は水腫のように腫れ、しびれを覚えます。むくみによる皮下の緊張がしびれを誘発します。

次は脳ではどのように認識するのだろうかと考えてみます。

しびれでは感覚の鈍麻や過敏になることがあります。皮下の歪みによって、同じ部位から、同時に複数の感覚の種類(触覚や弱い痛みなど)が脳に情報をもたらしすと、感覚を正確に解析できないのでしょう。一つひとつの感覚は鈍感になります。反対に過敏になることがあります。

肩こり

肩こりの原因をご存じですか?

パソコンに向かい過ぎた、ストレスが…など個人個人に思い当たる誘因があります。しかし、いつもと同じ仕事や生活を送っていても、肩こりの苦痛を感じる時とそうでない時がありますから、肩こりには別の原因が関わります。

すなわち、咽周辺の粘膜が赤くなると、首や肩の筋肉は反射性に硬くなります。それを肩こりと呼んでいます。

そうです、根本の原因は咽の炎症と考えて良いでしょう。反応点治療研究会では、原因である咽の治療とコリを生じた筋肉の手当を同時に行いますから、スッキリとして、長らく効果が見られます。

鍼灸院に最も多く来られる患者さんの訴えは—肩こりです。

肩こりの根元に、喉の炎症があります。

喉の炎症は痛み情報となって、迷走神経・延髄(疑核)に伝えられます。そこからは副神経が分布し、胸鎖乳突筋や僧帽筋を支配します。喉の炎症が肩こりを誘発します。更に、肩の負担を増加させる行動が加わって肩こりを発症します。

肩こり=喉の炎症による筋緊張 + 労働による筋緊張 の重なりが肩こり、ということとになります。

ただ、喉元過ぎれば熱さ忘れる、と言われるように、咽の粘膜は鈍感な組織ですから、咽に痛みを覚えることはありません。

体の痛みには、皮膚や筋肉のように敏感な組織と、内臓粘膜のように鈍感な組織があります。患者さんの訴えは敏感な組織に集中しますが、その根元に鈍感な組織の障害が関わっているのです。

反応点治療では、喉の治療を先行させて、次に肩の筋肉をリラックスさせるようにしています。

頭痛・ズキンズキン・偏頭痛は鍼灸(西宮) で・・

頭痛・頭が割れそう・・?

激しい頭痛で脳の血管障害を心配する患者さんは少なくありません。そして、鎮痛剤を服用しても治らないと悩みます。また、頭痛以外に肩こりや首の痛みなどを伴う例も多いのです。大切なことは、頭痛がどこに始まったかによって原因疾患は異なります。

歯が原因する頭痛は片頭痛になりやすい

口腔内の痛み信号などが「こめかみ」周辺の筋肉を緊張させて偏頭痛になります。噛み合わせが悪い・虫歯・歯周病・口内炎などが原因の一つです。

口腔内の疾病がまた下額の痛みが顎関節症に発展した例も見られます。

ズキンズキンと拍動性の頭痛

偏頭痛を我慢しているとズキンズキンと強い痛みに襲われることがあります。

筋周辺の血管は、直接筋肉に触れないように配置されています。ところが筋肉の緊張によって動脈を圧迫すると、血管の拍動が筋肉に伝わり、ズキンズキンと痛みを感じます。

組織の緊張が関わる痛み(=機械刺激受容体の興奮)ですから、鍼灸治療など物理的治療が効果的です。反面、消炎鎮痛剤など薬物の効果は限定的です。

肩が凝って頭痛がすると言う方がいます

頭痛の原因は”肩こり”ではありません。咽の炎症が反射性に肩の筋肉を緊張させて”肩こり”を誘発しています。同時に頚部や後頭部の筋肉も緊張させて頭痛を誘発させます。

風邪の引き始めや咽の炎症時に、肩こりと頭痛の両者を覚えることが多いのはそのためです。

頭の芯が痛い訴える方がいます

痛みを我慢していると、痛みが移動する、また広がることを体験します。やがて脳はその一つ一つの痛みを正確に把握できなくなるようです。そして、いくつかの痛みの中点(芯)が痛いように錯覚します。脳内には痛みを受け止める受容体が無いですから、頭の芯が痛く感じたとしても、脳の病気を想像する必要もありません。(例外的に、くも膜下出血は随分強い痛みになる)

脳の芯に痛みを受け止める神経はありません。前頭部・後頭部・側頭部などあちこちで同時に頭痛が発症すると、人の脳は一つ一つの頭痛を整理できないようです。そんな時にそれらの中心になる頭の芯が痛いように感じとしまいます。一つ一つの原因を治療すると頭痛に対応できます。

強い痛みで嘔吐します

あちこちの痛みが脳に伝えられると、脳は情報の整理ができなくなって混乱します。やがて自律神経機能に影響して、吐き気を招くのです。そんな時、不安感を覚えるものですが、いわゆる麻痺や意識障害などが見られない限り危険性は限られます。

クモ膜下の血管障害では「未経験の痛みでした、特殊な痛みだった」と訴える人が居ます。通常、脳の血管障害では、しゃべりにくい・四肢の動きが悪いなど頭痛とは別の症状を呈します。単に頭痛のみを生じる場合の危険性は高くないと考えられます。

頭痛はツキツキと軽く痛みを感じた時が、治療のチャンスです。我慢していると強い頭痛に見舞われます。多くは鼻・咽・口腔などの慢性炎症が顔の筋肉を緊張させて生じます。

頭痛のいろいろ

頭痛は、くも膜下出血などMRI などで脳障害と確認されない場合、群発性頭痛・緊張性頭痛・偏頭痛などに分類されます。その呼び名が多いのはどうしてでしょう。

お医者さんや研究者は症状を説明するに適した病名を作ります。すなわち、発症パターンや痛みのパターンから頭痛を分類しています。痛みの原因を区別したものではありませんから、根本的な解決は難しいのです。

痛む場所が自覚できる痛みは、心配ありません。体性感覚と言って、表在性の痛みです。

糖尿病・HbA1c で血糖管理

糖尿病の合併症予防

我国では、いわゆる予備群を含めると900万人とも言われ、罹患者数が多い病気の一つです。

多くの患者さんは、HbA1cの数値で糖尿病を管理していますが、合併症の予防には5.8でなくてはならないと言われています。

最近の医学論文より

若年発症の2型糖尿病患者さんの死亡リスク

  • 発病か若い時ほど全死亡リスクが高く、特に心血管疾患による死亡リスクは1.6倍となった(Huo L, et al .Diabetologia 2018 Feb 22)と報告しています。最近は糖尿病と心血管障害の関わりがニュースになります。血糖の管理は甘くなっていませんか? 何と言っても血糖管理が重要ですね。
  • 「血液検査の数値は前回と変わりませんね」と慰められて安心していませんか?
  • 鍼灸による内蔵の血管拡張を血糖の管理に加えてください。また自己ケアの方法も知られています。

糖尿病性腎症

糖尿病患者さんは人工透析に頼らねばならなく可能性が知られています。

Diabetes Care オンライン版によれば、血尿がみられる患者群は血尿なし群より優位に死亡率が高かった。また血尿は腎症が進行している事を意味する。そのほかの疾病(感染など)が関わる場合もあるだろうが・・・大切な指標だろう。

合併症の予防(鍼灸による血行改善で!)

糖尿病 (高血糖)が直接死亡原因とはなりにくいのですが、多くは動脈硬化が原因で生命を脅かします。高血糖は動脈硬化を増長させますから、合併症の危険にさらします。

鍼灸による血管拡張効果は動脈硬化の予防に一役買います。心臓病、緑内障、網膜症、脳血管障害、腎臓硬化症などの患者さんにお勧めします。

  1. 鍼灸は—交感神経を刺激します—血管を拡張させて血液の循環を促します
  2. 適切な刺激部位(= 反応点部)に適切な刺激量 (=反応点の回復)を継続することで管理が上手になると考えています。

合併症の主要な部分に動脈硬化が関わる

  • 過去に蓄積されたコレステロールなどが合併症を誘発するのでしょう。
  • 一過性でも血糖値の上昇は動脈硬化の誘因でしょう。
  • 高齢化によって血管壁が脆弱になるのでしょうか。

眼底出血を訴えた患者さんは、大学病院の第3内科に定期的に通院していました。そして、友人が腎症になり透析を始めるようになると「私は大丈夫かしら・・?」と心配していました。

この方の場合は、心臓・眼球・腎臓と脳血管の反応点に手当をしました。反応点の回復状態から、特段の心配は差し迫っていないと推察しています。

シックスパットでも可能性か

皮膚を通して電気刺激を加えると筋肉が動く、経皮通電法での一つです。マッサージ器、シックスパットなどその方法は数多くあります。実験は糖尿病患者さんの足に40分間、五日間に渡り電気刺激を加えた結果、空腹時血糖値、HbA1c値、BDNF(脳神経栄養因子)が改善された。

糖尿病患者さんに朗報!

近い将来に糖尿病は治すことができそうです。それは人由来の iPS 細胞を豚に移植して、成長した膵臓を人に移植するような再生医療が進展しているからです。また、膵臓に幹細胞を注入すると膵臓の細胞に分化してインスリンを分泌するようになると言われています。

I 型糖尿病の方もインスリンの注入を要さなくなりそうです。

気をつけたいのは、現在まで進展してきた動脈硬化などです。インスリンを生産できるようになっても、すでに血管に付着した脂肪などは消えて無くなる訳ではありません。–合併症の心配は残っていることです–

インスリン分泌促進

匂いをキャチする嗅覚受容体15にオクタン酸と脂肪酸が作用するとインスリンの分泌か促されるという。そこでマウスにオクタン酸とブドウ糖を経口投与すると血中のインスリン濃度が高まり、血糖値を低下させた。(Scientifoc Reports)  さらに、実験群では低血糖が見られなかったと報告されています。自分の力でインスリンの分泌ができるといいですね・・。

オクタン酸はココナッツやバターに多く含まれる。

治る合併症と治らない合併症

足の痺れ・痛みは合併症とは言い切れません。脳が痛みや痺れを感じていることは、末梢・中枢神経が正常に機能していることを意味します。すなわち、痛みや痺れをニューロバッチーと決めつけては問題です。

それに対して、緑内障などは治すことが困難と考えられます。Ips 細胞で網膜を再生しても、神経が壊死している可能性があるからです。視神経乳頭の圧迫は神経管を圧迫して新たな神経が通過できない可能性が考えられます。

2型糖尿病患者さんの心電図所見は

血管障害は合併症の中で代表的なテーマです。心電図、Q-T 間の間隔が遅延することが危険信号との見解を示した(Kobayashi S, et al. J Diabetes Investig. 2017 Nov 2.)  心臓は電気現象を心膜に拡散させて心筋を収縮させているが、その伝搬に時間がかかっているというものだ。

おそらく、微細な血管の動脈硬化が、心筋・心膜のミネラル・水分を減少させているのか・・・。そこを迂回して伝搬すれば、遅延が起こるだろう。

その動脈は微小な血管だけに内視鏡も入らない、ステントも張れない。動脈硬化恐るべし、心筋梗塞の予備軍といっても過言ではない。

糖尿病は、治るのか・・

糖尿病は治らないと言われてきたが、迷走神経にβ細胞を増殖する仕組みがあることか分かったのだ。(多食などの時に血糖値が上昇するが、体はインスリンを分泌して血糖値を抑える。この時β細胞を増殖する)。

「Nature Communications」12月5日。

このことは、迷走神経を興奮させるならばβ細胞を増殖できることを意味するから、糖尿病を根本から治せるかもしれません。

糖尿病の合併症(ニューロパッチー)

糖尿病の合併症でニューロパッチーと言う神経障害性の痛みがあると言われています。基礎実験では糖尿病モデルマウスの神経組織を電子顕微鏡で調べた例がありますが、その実態はニューロンの軸索が損傷されるもので、痛みの原因になると思われません。

<神経とは> 情報を伝える時、電位依存性Naチャンネルが働いて伝えます。神経の先端には痛みを受け取める装置があります (受容体) が、その先端が刺激されなければ痛みになりません。

食堂でのある光景

昼ご飯を食べようと席に着くと、間も無く隣のテーブルにサラリーマンが座った。なんか当然にバックの中を探している様に見えた、ちょと気になる動作をしている。余り見続けると申し訳ないと思って、素知らぬ様にしてチラッ、チラッと見ていた。

彼は器具を指先に当て、点状に出血させて血糖を計る。そして注入するインスリンの量を確認したのだろう。腹部に注入すると早速、天ぷらうどんを食べて、さっさと出で行った。ちゅうちょするわけでも無く、淡々としてインスリンと食事を済ませて行った。

さすがである。かなり長い病歴をお持ちなのだろう、何より、「自分の体を管理する」と意識に漲っていた。立派な人だ。

糖尿病と血糖値

糖尿病患者さんにとって血統の管理は大切です。

血糖値が高いと動脈硬化が進むと考えられており、どなたも注意されていますが、2 型糖尿病の方にとっては、それがなかなか難しいようです。

昨今ではHbA1cが5.8 を守らなければ、動脈硬化は進展すると報告されています。また、スパイク (食後一過性高血糖 )も注意を要すると言われています。さらには定期的に糖負荷試験などを組み合すなど注意喚起されています。

さりとて、低血糖になるならば、これこそ大変な事態を招きかねません。

主要な合併症は脳血管障害・冠状動脈障害・糸球体障害・網膜症などです。患者さんには、”見やすくなった・運動ができるようになったなど”、と報告してくれます。合併症対策の目安にしてはいかがでしょう。

合併症に至る前段階で食い止めたいと考えています。
糖尿病の合併症対策に鍼灸施術を選択肢に加えましょう。

大切なのは食べ方

カロリーを計算しながら食事を考えていませんか ?

何と言っても、糖質の制限とカロリー計算をして血糖管理を考えている方は多いと思いますが、ちょっと考えましょう。小腸で糖質を吸収しにくくする薬を処方されていませんか ? そうです食物繊維(水溶性)を同時に食べると糖質特ついて排出されるのです。野菜を先に食べるのも大切です。また、ナッツ類の中には動脈硬化を予防する良質なオイルが含まれています。

私見では、大豆はタンパク質が豊富で畑のお肉ともいわれるが、糖質も相当量含まれます。ところが、豆類の薄皮は線維の塊、おそらくコレステロールの低下に有用なのでしょう。また、ジャガイモ(皮付き)も熱くない状態で食べる(水溶性の食物繊維が大量に含まれる)、糖分の吸収が妨げられ糖尿病食に適すと言われるようになりました。

反応点治療では

膵臓反応点(自律神経反射) が回復するまで刺激します。重症な方ほど反応点は大きく、なかなか回復しない傾向が見られます。次に、頭皮のむくみ、眼球反応点、心臓、腎臓などの反応点を施術します。少しでも血管拡張を誘発させて、血流の改善を目指します。

緑内障について

緑内障で、将来失明の可能性もあると・・医師から告げられたのですが・・

反応点の施術は眼球内の組織液の循環を促すことを目的にしています。

1.緑内障とQOL

網膜症や緑内障のように視力を失う危険性が知られる疾病が知られます。今の視力をどのようにして確保するかと言うことが重要です。

緑内障で通院している患者さんの声は、見やすくなった、すっきりしているなど、見やすさを感じているようです。何より、視野狭窄は停止しています、またQOLは確保できています。不安から解放される安心感にチャレンジする価値はありそうです。

2.緑内障が治るって・・本当ですか?

緑内障は視神経乳頭の陥没によって視神経が圧迫されます。神経が強く圧迫されると(神経内の水分が途切れる)情報は伝わりません=視神経麻痺の状態になります(=視野が狭窄となります)

やがて、活動できない神経は壊死・変性などを生じます、さらに連携していた網膜細胞も変性へと誘導される可能性があります。

反応点の施術(鍼灸)では、只今の視野を守りましょう! と申しています。できるだけ軽症のうちに管理が上手になることが大切ですね。

東北大眼科で緑内障治療薬を示唆

フリーラジカル(過酸化酸素)は生体の活動で自然に発生するが、脂質や核酸などを障害し、細胞破壊へと導くことが知られています。そこで、緑内障患者さんのフリーラジカルを測定すると、視神経神経節の細胞数と緑内障の重症度と相関すると言う。

この考え方は、視神経神節細胞に限らず(パーキンソン病患者)細胞死の主要な要因であることに違いないだろう。ただ、問題は緑内障の成因が視神経説が始まりなのか、乳頭の圧迫が始まりなのかによって、結果は大違いである。

血液中のフリーラジカルは運動後にも上昇する。その処理能力が高いと体のどこの細胞も壊されにくいが、果たして治療薬になりうるのだろうか・・・。

患者さんにとっては、良い薬物開発になってほしいものだが・・・。

加齢黄斑変性も

加齢黄斑変性においても、網膜下高反射病巣、網膜の非薄化、脈絡膜新生血管、中心窩病変、網膜内液減少などが知られています。

 Ophthalmology. 2018 Sep 3. pii: S0161-6420(18)30947-3. doi: 10.1016/j.ophtha.2018.08.035. [Epub ahead of print]

この中で網膜内液は栄養や酸素を恐々していますから、最も重要な情報でしょう。栄養や酸素は血液が供給しますから供給率が低下すると体は新しい血管を作って供給率を確保しようとするでしょう。これが新生血管ですね。

その結果網膜下の反射も周辺の病気も増加するのだろうと思います。すなわち、動脈硬化が根底に関わっています。

緑内障はリンパ管が黄斑変異は中心窩において環境がそこな分けていると思われます。私たちは眼球点という顔の皮膚を施術して交感神経反射による血流とリンパ管を拡張させて眼圧の抑制や新生血管の抑制を促します。

緑内障の病態について

二つの緑内障

正常眼圧緑内障と高眼圧緑内障

日本では緑内障の方の72%が正常眼圧緑内障だと言われています。イギリスの調査においても正常眼圧緑内障が(下記参照) 多いようです。このことから眼圧以外に危険因子がある可能性が高いことです。

英国のEPIC-Netfolkコホートから抽出(約8千人)による、眼圧と緑内障有病率を検証したちころ、眼圧測定による緑内障診断の制度化低いことを発表された。

BMJ. 2017 Sep 13;358:j3889.  

高眼圧有病者の中で緑内障者は10 % とは眼圧と緑内障との関連は密接でないことを意味している。日本でも正常眼圧緑内障が 圧倒的に多いと言われています。通常、眼圧と呼んでいるのは前房水圧(眼球表面圧)です。構造か羅鑑みて視神経乳頭に大きく影響するのはガラス体圧(後眼圧) だと思われます。

眼球周辺の鍼刺激で、角膜などの血流量が増加することが知られていますが、しいては眼球内の循環の改善にも役立つと考えます。ガラス体内の漿液が還流を促されることは、眼底の圧迫を抑制する可能性が考えられます。

眼圧と視神経乳頭の陥凹について組織的に見てみよう。

視野狭窄は、眼球の内圧が高くなると最も脆弱な乳頭部が圧力に負けて陥凹すると考えられています。

  • 乳頭の陥凹は、そこを通過する神経を圧迫します。
  • 通常は神経線維の周囲は漿液に満たされていますが、漿液は枯渇します。
  • 神経は情報を伝える時に電気的現象で伝えますから、漿液の枯渇はNaイオンが途切れて視覚情報を伝えることができません。

また長い間、使われなかった神経線維は壊死しますから、再び視野が回復する可能性は極めて難しいと考えられます。

今、確保できる視野を確実に・安全に確保するために頑張りましょう。

眼圧の測定とは・・・

眼球内の漿液は毛様体筋周辺から染み出てきます。それが眼球の表面へ流れていくルート(前房水=眼圧)と、ガラス体内を通過して網膜へ吸収されていくルート(後房水)が知られています。両者の間に水晶体があり、房水は2つに分離されたような形態をしています。前房水の圧力を眼圧と言いますが、眼底圧を意味していません。

そこで、眼圧と視神経乳頭の陥凹について推察します。

残念ながら後房水圧を測定する方法は知られていませんが、前房水と後防水の圧力が同じであるならば、正常眼圧緑内障は考えにくいですね。私は、緑内障に網膜の漿液の透過性・静脈やリンパ管の還流率・ガラス体内の漿液の還流に関連していると考えています。

正常眼圧緑内障に対する治療法は明確でないのが現状です。最終的に視力を無くしてしまう方もいる。患者さんにとっては、やりきれない思いだろう。

  1. 視神経乳頭が陥没して視神経が圧迫を受けると神経麻痺を起こす。眼球の情報は脳に届かない (圧迫が強い部分の神経障害)。
  2. 網膜の環境が害されて光の受容体が障害されるなどの原因が推察される。どちらも眼球の循環障害が関連していると推察されます。眼球内は漿液が循環しているから、リンパ(漿液)流がテーマになるのか・・・と考えている。
  3. 反応点治療研究会では(鍼灸)、眼球の反応点が回復するまで施術します。

美顔・美容

美顔・美容と反応点治療

美顔用の鍼は・・反応点を刺激する鍼灸施術

  1. 鍼は細くて、短いものを使用します。それは、表在性の筋肉、皮下組織、皮膚が主要な施術部位になることを意味しています。
  2. ローラー刺激を多用します。皮膚の出血の危険性を回避することと、刺激量が圧倒的に大きいことから効果が高いからです。
  3. 皮膚炎・アトピー性皮膚炎などアレルギーをお持ちの方には、局部のみの施術では無く、全身の施術をお勧めします。炎症を抑えるには肝臓機能を高めることが大切だからです。
  4. むくみが強い場合は、内臓機能 (心臓や腎臓) を高めることが効果的です。
  5. その他に、甲状腺の機能障害、虫歯、咽頭炎、鼻炎などをお持ちの場合は、それらを管理する目的で、全身性の施術をお勧めします。

美顔のポイントは、鼻炎・口腔疾患などの手当てを通じて、皮下にゆとりをもたらすことでしょう。輝きと美しさを取り戻す反応点の鍼灸刺激をお試しください。

一般的な美顔鍼灸術

美顔術で100本以上の鍼を顔に施すシーンがテレビで放映されました。本当にそのように多くの本数を要するのでしょうか・・?

実は、

  1. しわの周りを刺激するから、しわが解消されるのではありません。
  2. 一つの筋束に何本刺激しても、筋肉の弛緩効果はほぼ同じです。
  3. 出血した血液が固まると、そこの防衛力が低下します。
  4. 皮膚の分泌や代謝・血液循環の促進は自律(交感)神経の作用です。

反応点治療の考え方

一つは、ストレス状態の時に、顔に”しわ”を生じるように、苦痛などに耐える姿が皮下にしわを生じ、皮膚を歪めています。すなわち、顔の筋肉をリラックスさせることでしわは解消されます。

もう一つは、鼻腔の粘膜などに生じる小さな炎症が、筋肉を慢性的に緊張させます。また、局所的なむくみをつくります。ほうれい線の左右差を作る主要な原因です。

また、炎症物質が作用して血流やリンパ液の還流を阻害します。また、鼻炎などによる発熱が発赤を誘導します。

美しさを求めることは、健康を求めることに通じます。

反応点に鍼灸・ローラー施術を施す反応点治療では、鼻や口腔などの粘膜に着目して皮膚のコンディションを整えます。同時に肝臓などの代謝機能をフォローします。

耳鳴・反応点治療で(鍼灸)

難聴・耳鳴り

継続的に続く耳鳴りや難聴は精神的にも大変つらく、言葉に言い表せない苦悩が推察されます。
耳鳴りや難聴の原因は理解されていませんが、聞き難いとしても、聞こえている限り聴覚神経の障害とは言えません。多くは音を内耳に伝える装置(鼓膜・耳管や中耳)の機能障害や内耳のリンパ管障害、耳の周囲の小さな筋肉の痙攣などが関わります。
反応点治療研究会では耳鼻咽喉科の粘膜に着目し、根源と体液の還流を促す目的で治療します。神戸・西宮・岐阜の反応点治療研究会のメンパーまでご相談ください。

耳鳴りの原因

1) 鼓膜張筋は聞きやすい音域を確保するために鼓膜の緊張度を調整します。また顔面神経が支配するアブミ骨筋が音の大きさ(骨の振動)を管理しています。音の質量に関わるだけに、中耳は耳鳴りも深く関わると考えられます。

ところが、口腔・鼻腔などの粘膜に慢性炎症が起こると、その小さな痛み信号が鼓膜張筋やアブミ骨筋の緊張が増加し、普段と異なる音域が聞こえることがあります。

粘膜 — 三叉神経感覚核  — 鼓膜張筋

|– 顔面神経 — アブミ骨筋

2)その他にも原因が考えられます。
トンネル内では、耳鳴りや圧迫感などを覚えますが、中耳内の空気圧と外耳の空気圧の違いが鼓膜を一方へ引っ張られますと違和感や耳鳴りを生じます。

中耳の炎症が耳管を閉塞させると、耳管の閉塞と似たような現象を生じると考えられます。そして耳管解放症は、その反対のパターンで呼吸や発声の度に鼓膜の緊張度が変化します。耳管が原因する耳鳴りや難聴が推察されます。

耳鳴りを感じる方は少なくありません。また、子供の頃から感じている方も意外と多いようです。しかし、多くの方は静かになる夜に気になるが、朝は気にならなかったと言うように断続性に、またある方は、頭にこびりつくような苦しみを感じています。反対に耳鳴りを主訴とする方は、常に耳鳴りが大きくなって、我慢し難くなる方がおられます。

原因も理由も分からないだけに、耳鼻科でも明快な対応が難しいのでしょうか・・・。

反応点を検索しますと、内耳・中耳・咬筋・鼻などの反応点が顕著な方が多いと感じています。そのような状態は、耳鼻咽喉科領域の慢性炎症が、鼓膜張筋やアブミ骨筋などの痙攣を招いていると推察されます。鼓膜や耳小骨の振動が普段は聞こえない音を発症させていると考えています。

耳鼻咽喉科領域の慢性炎症にはアレルギーが関わる場合があります。アレルゲンの検査をすることも大切なことかと考えています。

腰痛・ギックリ腰・脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄・腰痛などでは、随分辛い痛みに悩まされます。痛みの強さや範囲の違いなどから名称を変えて分類しているのでしょうか・・。

<<感覚神経線維の役割>> 感覚神経線維の先端部にはアンテナ(受容器)が備わり情報(痛みなど)をキャッチしています。すなわち、先端で情報収集して、電気信号(活動電位)に置き換えて中枢に伝えることを目的にしています。その活動電位は電位依存性Naチャンネルによって生じますが、組織液の中に含まれるNaイオンを招いて活動電位にしています。狭窄による圧迫が神経線維に及ぶと組織液が途絶えて情報伝導が的ません。これは感覚マヒとなります(神経生理学より)さて、痛みを伝えていることは感覚神経が機能していると考えられますから、狭窄などとは別の原因が関わります。医療学と臨床医学の間には整理できていない部分があるようです。

反応点治療では、筋肉を緩め、筋膜の歪みを除去することを大切にします。上記の神経生理学の考え方から、痛みの原因は痛いところにあると言えます。一般的に臀筋の一部が過緊張してだいたいの筋肉を歪ませると、臀部や大腿の後面に痛みが出ます。また、臀筋に過緊張をもたらす原因は、下腹部内臓の慢性炎症などが関わります。

ヘルニアが観察されたとしても…

ヘルニアが一番の理由ではないことは明白です。
下記の疾病が根本的な原因だと考えられます。

  • 下痢・便秘など腸の症状
  • 頻尿など、膀胱の症状
  • 子宮など生殖器の症状
  • 風邪の後
  • 婦人科疾患

などが根底に関わります。

確かな触診技術によって原因の筋肉を見きわめ、確実に筋肉をゆるめて痛みを消失させます。同時に、再び腰痛が起きないように、下腹部のケアを行ないます。

お腹のケアとして、ご家庭でのお灸やローラー刺激をお勧めすることがあります。治療の機会を増やすことは、症状の改善を早めます。

風邪の後ギックリ腰が・・・

風邪では気管支などが炎症を起こします。すると、脊髄を介して広背筋が緊張します。
そのことを気にしないままに広背筋に負担をかけると、瞬間的に強烈な腰痛に見舞われます。広背筋は胸部から腰まで広く分布しますが両側性に痛みを出すとトイレに行くことも困難になります。
ただ広背筋は表面の菌なくですから治療は難しくありません。そして痛みの強さは痛みを出す面積に関連しますから、広背筋の痛みは強烈な場合が少なくありません。
ちょうどコルセット状に腰を保護する筋肉だけに姿勢の保持に関わり、意外に大きな影響が出ます。

河村廣定のHP:疾病は皮膚自律神経に伝わる=反応点治療(講習会・岐阜・神戸・西宮・尼崎・甲子園口・三ノ宮・芦屋・宝塚・西宮北口)