河村廣定のHP:疾病は皮膚自律神経に伝わる=反応点治療(講習会・岐阜・神戸・西宮・尼崎・甲子園口・三ノ宮・芦屋・宝塚・西宮北口)

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河村廣定のHP:疾病は皮膚自律神経に伝わる=反応点治療(講習会・岐阜・神戸・西宮・尼崎・甲子園口・三ノ宮・芦屋・宝塚・西宮北口)

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鼻炎は受診率が低いか・・?

アレルギ性鼻炎、花粉症患者さんと、両親がアレルギ性鼻炎、花粉症を持っている、その子供の保護者にアンケトー調査である。

症状を自覚し10年以上悩まされているアレルギー鼻炎(64%)、花粉症51,9%)また、症状が出て3年以上悩まされる小児は。アレルギ性鼻炎53%、花粉症48%だった。

ところが、彼らは定期的に医療機関へり通院率はアレルギー性鼻炎8.1%、花粉症16%であった。多くは市販薬で対応している、体質だから仕方ない、と諦めているのか・・・

西宮の治療院で施術をしていると、鼻炎の方はすこぶる多い。中には赤ら顔(鼻炎を根源とした交感神経反射による放熱) の方がいる。反応点はしっかり出ているが症状を訴えない。

鼻は粘膜の面積が広い、空気をきれいにして、また、温度を体温に近づけて肺へ送り込むためだ。必然的鼻粘膜は最近やゴミが多い。発病してもやむを得ないのだろう。鼻炎があると、喉が炎症を起こす。結果的に頭痛や肩こりを生じる。

頭痛、リンバ節か゛腫脹している方は要注意だろう。そして治療院に最も多いのは「肩こり」となろか。

しばらくなかったのに・・めまいが、ぐるぐると

お馴染み患者さんである。しばらくめまいは無かったのに、昨夜はぐるぐると回って・・と・・。頬がごそっと痩けていた。どうしたの・・? 、お顔の雰囲気の違いに、息を飲む !

随分と怖い思いをしたのだろう・・・と感じた。めまいをした時の対応を伝えることにした。

1. まずは、姿勢を低くして転倒を防止、横向きで寝ると気持ち悪くても大丈夫。じっとして動かない、姿勢は変えないことが大事です。でも、3半規管のどのパイプに異常があるかによって、比較的めまいが治りやすい姿勢があります。

2. およそ5〜10分、じっとしていると治まってきます。大変ですがじっとしていることが大切です。

3. 落ち着いたならば、耳たぶの下を指でさすります、スッキリしてくれば大丈夫でしょう。

4. めまいの原因については色々の意見がありますが、先ずは内耳の過敏症を疑うべきでしょう。

その理由は、視聴覚の障害者の皆さんがお元気に生活しているように、感覚情報が少ないないことで、めまいは生じることは無さそうだからです。過敏な情報によって、情報の混乱を生じていると推察されます。

そんな情報過多の状態では、意識を失うこともあります。一昔前に、PC とソフトの相性などからフリーズをしましたが、人の脳にも情報かたが湿疹を誘発すると考えています。

5. めまいの経験者の中に、度々めまいを生じる方がおられます。メニエール先生が指摘したように、半期間内に生じた水腫がしぼんだり、また膨れたりするからと推察されます。腫れた時にめまいが発症すると推察できます。

そんな説明をしてお帰りいただいた。彼女は、清々しそうなお顔で帰宅されたが、普段からローラーで自己ケアをしている。やはり、鍼灸施術で簡単に反応点は回復した。普段の心がけって、大切ですね。

困った時に役立てないならば鍼灸院の価値は評価されないが、困る状況を回避できることはもっと大切なのです・・・だから自己ケアなのです。

慢性炎症って「こわ〜い」のです

急性炎症は大変だ ! すぐにお医者さんへと行動しますが、慢性炎症はどうでしょうか・・・。そのうちに治る・特に辛さは無い・いつものことだから・・・と放置することが多いようです。

ところが、長寿の秘訣は何かと、元気な長寿者の血液を詳細に検討すると、炎症ファクターが低いことが分かったと報告された。

おそらく、慢性炎症が無い方は、気分良く行動や生活ができていることを示唆しています。

慢性炎症は、脊髄に神経がシグナルを届けます。

自律神経に働きかけて炎症の修復や抵抗しようとします。

この時、突然に自律神経症状(ほてりや動悸など)  を起こします。

どうも自律神経の調子が・・・と悩むことになります。

また、反射性の筋緊張を促しますから、痛い部位が増えます。

慢性炎症が起因する辛さは数え切れないのだ。

慢性炎症から脳に届いたシグナルはストレスとなります。

脳はホルモンを出して休息を促します。

この時、倦怠感や疲労感を覚えます。

反応点に鍼灸刺激する反応点治療では、皮膚に伝えられたシグナルから内臓の慢性炎症に対応しましょう。これが健康づくりの秘訣なのでしょう。

西宮の患者さん、神戸の学生臨床室に来られる患者さん、鍼灸術を受けようとする多くの方が、慢性炎症が起因する”辛さ “に悩まされているようです。

反応点をに加える鍼灸術は、内臓の自律神経を興奮させて、内臓組織の防衛を、傷の修復を促すと考えています。慢性炎症対策として適しているのでしょう。

ある論文のタイトルは、技術が無くてもカリスマ鍼灸師になれる・・・

この論文は、診療に患者の心理が関わることを前提としており、最初に患者さんに共感を示す組と非共感組に分けた。鍼治療群(中医学的治療、鍼6本)、偽鍼治療群、偽皮膚通電の3つの治療法を用い、しかも3 人の施術者がそれぞれに実施した。2 週に 1 回の治療を 4 週間、すなわち隔週で2回治療をした。患者さんは痛みが軽くなったか否かをビジュアルアナログスケールで表した。

結果は、 1. 共感・非共感の比較では有意差 (統計的に区別)が無かった。

2. 鍼治療・偽鍼・偽皮膚通電の 3群に有意差が無かった。

3. 一人の施術者の効果が他の2 人より高い傾向があった。

ん〜ん、鍼治療ってなんなのでしょう・・・・。

論文では、治療師の人間性が治療効果に大きな影響を示した可能性を指摘し、鍼治療の有効性を否定しているが、いろいろな考え方ができると思います。

確かに、このデータから意見を言うのならば、中医学的な鍼は効かないと言うことになります。彼らは「気学」は1世紀も前に否定されて消滅したと加えているようです。伝統とは何を意味するのでしょうか・・・。

日本の鍼灸治療には、中医学的な伝統を重要視する治療法、圧痛や硬結を刺戟する治療法、鍼通電療法、良導絡、反応点治療・・・数限りなく治療法がされています。そして、それぞれの治療師が自分の信ずる治療法を実施しています。信念を持って患者さんに対応する治療師ほど、思いは強いように思われます。それをカリスマと呼ぶのでしょうか・・・・。

私は、以下のように感じました。

・中医学は考え方であり、医学的根拠が無い。そして伝統的な治療ですが欧米の鍼灸治療では一般的です。実験方法としては科学的な手法ですが、根拠の不明なものを科学的に評価しようしすることに疑問があります。もっと、治療法や刺激に応ずる生体反応などを含めて議論すべきかと思います。少なくとも医学的に妥当な治療法を選択したなら異なった結果を生んだでしょう。ちなみに反応点治療は自律神経反射を診察や治療に、痛みについては自源抑制を用いますが、生理学(神経学) で確定された理論に則って行います。

・治療師の技術の程度がどうなのか・・・、中医学は複雑で治療の技能に大きな差があると考えられています。しかし、個人の技能はその人の経験や知識によって形成されますから、同じ治療法が同じ診察結果を生むとは限りません。感覚は生理学的にほぼ解明されていますが、その表現は個人の体験や知識によって異なります。しかし、他人に伝える時に言葉や文字で伝えるならば、受け止め方は千差万別、感覚情報が信頼されにくい所以です。反応点治療では、反応点の範囲が共通か否かを重要視し、言葉などの表現を重要視しません。そして治療後に回復したか否かを反応点治療研究会のメンバーが共有できるか否かを大切にしています。会員であれば同じ治療・同じ判断ができることを目的に活動しています。

・2週に1回で、2回の治療が、鍼治療の評価に適正なのか・・・、この条件は言語道断です。生理学的に納得できるものではありません。すなわち、鍼刺激は、ポリモーダル受容器を興奮させて特に交感神経系にインパクトが強い治療法です。神経の活動は長く継続されるものではありません。一瞬一瞬の変化に対応して働きますから2週間に1回の治療がどんな意味を持っているのでしょう。そして2週間に1回の治療で快方に向かうのであれば、その治療の効果は鍼治療の効果では無いかもしれないのです。例えば、薬は1日に3 回服用します。薬物は体の中で分解されて排出されますから、一定の濃度が体に残ってい無いと薬理効果はでません。しかし、鍼による神経活動はもっと短いのです。=反応点治療が交感神経反射を主たる判断基準にする意味は、瞬間的に病態や治療効果を反映するからです。  どうやら、薬理や生理学に詳しく無い方のアイディアによる実験でしょうか・・・。

・ただ、この種の実験によって鍼灸治療の価値が評価されるようになることは意味深いと思います。単に実験のケースとしてはいいのですが、この結果をそのまま受け止めるならば、思考が足ら無いのかも使れません。プラセボーについては、まだまだ問題が多いようです。そして、日本の鍼灸師諸君に限らず臨床を業とするは基礎研究に疎いのが現状でしょう。基礎医学を熟知してこそあるべき姿としての鍼灸治療が出来上がると考えています。

不妊症に関するニュース

ブリュッセル自由大学(ベルギー)名誉教授のAndre Van Steirteghem氏によれば、顕微受精で出生した成人男子の精子は、数の減少・運動精子の減少がある。また、心臓や呼吸器障害リスクも高いと報告されています。

えっ、顕微受精で出生したが、男子の精子に疑問点が・・

昨今は、特定の疾患がなければ顕微受精をする例が増加しているそうです。1日も早く赤ちゃんが欲しいと願うご夫婦にとって、体外受精は無視できないのもよく分かります。体外受精によって出生した方々に心臓や呼吸器疾患リスクがあるとは驚きです。

シリーズ免疫とアレルギー2、基礎知識1 胎児の免疫(www.seibutsushi.net/blog/)

免疫とアレルギーには妊娠の初期の免疫について書かれています。卵胞内には排卵後5W程度でマクロファージが、7 W で出現、好中球14W、NK16W そして母体とのIgGの移行は16W と書かれています。このことは少なくとも4週間は卵胞には免疫力が無いか、脆弱の期間があります。

つまり着床して胎盤の成長が始まりますと、免疫力が飛躍的にた高まります。反対に、妊娠するか否かは子宮内の免疫力に依存しています。月経によって粘膜が剥離、綺麗なものに置き換えています。あたかもクリーンルームのようにです。ただ、月経によって細菌などが完全に排除されない例も考えられます。

受精卵の移植成功率が低い理由は・・?

鶏卵が抗菌物質を持っているのに対して、人の受精卵は受精後5週間程度の間は免疫力が微弱です。

例えば、鶏の卵白(リゾチーム)、蜂の巣(プロポリス)に抗菌物質が含まれているように、全ての動物の卵や幼虫は生命を保護する仕組みを備えています。しかし哺乳類は母体の中ですから環境はすこぶる良いと言えます。そのためか、人や哺乳動物の卵は抗菌物質などを持っていません。反対に胎盤が形成されるまでの間は免疫力が脆弱なことが考えられます。

子宮の移植で出産

米国クリーブランドのクリニックでは死亡ドナーから提供された子宮を移植し、この程、無事に出産したと報告された。世界では2例目の成功例だそうだ。不妊治療に選択肢が増えたことになる。

ただ、同クリニックのチームは、今までに5例の移植をしたが2例では移植に失敗したという。まだまだ若干の問題点が残されていると推察するが、日進月歩の進展と驚いた。

精子の運動率を精液の成分が左右する

島田 昌之氏(広島大学 大学院生物圏科学研究科 教授)は、畜産分野での精液研究について紹介した。人工授精の成功率を上げるために、ウシやブタなどでは精液成分と授精の関係について報告している。畜産分野の研究は実験が簡単であり、ヒトよりも研究が進んでいるという。

「ブタ精液の研究では、精子の運動率は、精子自身の能力だけでなく、精液の液成分の性質によって大きく左右されることがわかっている」とし、すでに技術応用されています。現在市場に出ている国産ブタの1/3程度が、これらの研究結果を活用した人工授精用精液を使って生産されているという。

子宮内膜スクラッチ法=出産率に影響なし

Lensen S, et al. N Engl J Med. 2019;380:325-334.
着床障害に有効性評価されていたスクラッチ法(=子宮内膜に小さな傷をつけて移植すると、サイトカインの分泌などによって免疫力が高まり、着床率が高まる)の臨床試験が行われた。Cont、実験軍ともに平均35歳であった。

Controle 31,2 %
スクラッチ群 31,4 % 歳はなかった。
妊娠には複雑な要因がありそうです。

昨今は無痛分娩が話題です。

陣痛の苦しみは、正確に理解することはできませんが、出産に立ち会えば、その苦しみが想像できます。そのため麻酔をしながら出産する方法が普及しています。

  1. 麻酔薬は細い神経から・・太い神経へと効いていきます。
  2. 麻酔薬は脊髄に浸みて行き、注入部から上方へと効いて行きます。

痛みを伝える神経は細いグループですが、自律神経線維、痛み以外の感覚神経・運動神経の順です。理想は痛みのみをブロックし、自律神経や運動神経に作用しない量が求められます。また、上部に麻酔薬が浸透して行きますと危険性が増加しますから、痛みを感じる部位のチェックをしながら、麻酔の効き具合を観察します。

麻酔薬が吸収されるのに個体差や注入部の特色から、麻酔の効果が出にくい場合があります。そんな場合は注入量が増加しますが、後から効いてくるなどの例もあります。反対に麻酔から覚めるにくくなつたりもします。事故はそんな場合に生じやすいと考えています。

無痛でなくても良いのではないでしょうか。極軽麻酔状態で、陣痛の痛みを和らげる、あるいは少しでも痛みを減らすと考えたとき、鍼麻酔による鎮痛もあり得ると考えます。

人工授精での成功率は30 % もあった。

排卵誘発剤( clomiphene)とレトロゾール(卵胞ホルモン抑制剤) の経口投与をしながら排卵の時期を調整し、人工授精を実施すると、31 %の方で妊娠を確認したと言う( Lancet. 2017 Nov 23. pii: S0140-6736(17)32406-6. doi: 10.1016/S0140-6736(17)32406-6.)

この論文はホルモン療法と人工授精の組み合わせで高確率で妊娠に至っていることは、日本の生殖医療においても考え直すことが必要かも知れないと思う。30% の確率は、日本の体外受精の成功率より高い確率だからである。また、家畜の繁殖においては、多くが体外受精であり、その確率はもっと高い。さらなる人の生殖医療の進展に期待する。

無痛でなくても良いのではないでしょうか。極軽麻酔状態で、陣痛の痛みを和らげる、鍼麻酔による鎮痛もあり得ると考えます。

河村廣定のHP:疾病は皮膚自律神経に伝わる=反応点治療(講習会・岐阜・神戸・西宮・尼崎・甲子園口・三ノ宮・芦屋・宝塚・西宮北口)