河村廣定のHP:疾病は皮膚自律神経に伝わる=反応点治療(講習会・岐阜・神戸・西宮・尼崎・甲子園口・三ノ宮・芦屋・宝塚・西宮北口)

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めまいが起きたらどうする?

2020年01月27日、掲載

ぐるぐるとまわる めまい ・ふらふら・自律神経症状など めまい は複雑な症状を生じます。

その時、

  1. まずは姿勢を低くする・・・怪我の予防
  2. 首を動かさない・・・首を動かすたびに めまい は増悪する
  3. じっとして治るのを待つ・・・10分程度で落ち着きます
  4. 机などに頰杖をついて、耳たぶの下をさする
  5. 視野がスッキリしてきたならば、大丈夫です。
  6. 視界が広い場所で遠くを見ているのも一つの方法です。

そして、完全におさまってから静かに行動をしましょう。

気持ち悪いからといって、体の向きを変えようとすると再び強烈なめまいに襲われます。また、嘔吐したものを喉につまらせると呼吸がしにくくなります。床に着く場合は側臥位をお勧めします。また、体の向きによってめまいが楽になる姿勢がありますから探してみてください。

まずはおでんわを・・

メニエール先生は生前めまいで苦しんだ方の内耳を調べ、リンバ管内に水腫の痕を発見しました。姿勢を変化させる水腫がリンパ液の流れを阻害しますから前庭から脳に届けられる平衡感覚情報に左右差を生じます。その時脳はどちらの耳からの情報が正しいか分からなくなります。これがめまいの本態でしょう。

・めまい と特効穴、河村廣定他、 医道の日本誌、615;21-27,1994.

・内耳点施術による「めまい」の消失、河村廣定他、 全日本鍼灸学会誌、47-1,1-5,1997.

・内耳点刺激による、平衡感覚と自律神経失調の改善、河村廣定他、 医道の日本誌、704,       62-69.2002.

ちょっと、待って

治療院などでは「自律神経を調整しましょう」などということがありますが、自律神経が調整できるならば、それは自律神経機能ではありません。反対に自律神経が調整できるならば心臓の拍動は永久に動き続けるでしょう。

めまい について述べたように、感覚器からの情報に自律神経機能は動かされ、より良い体内環境を保とうと自律神経は働きます。すなわち間違った情報(過敏症など)によって自律神経は誤作動を生じるのです。原因は前庭(内耳) の過敏症が原因したと考えられます。

自律神経の調子が悪い、すぐに飽きる、眠れない・・」などと訴える患者さんは少なくないのです。「自律神経失調は平衡失調を疑え」と言えるでしょう。

医科歯科大学のシステム神経生理学教室の杉内先生は、

内耳の前庭からの情報が、外眼筋の運動神経核 (動眼、滑車、外転)、視床などがある(運動神経)に、また、自律神経系の諸核とも線維連絡(自律神経反射) がある。

したがって、前庭神経核は、感覚性の一次中継核であるという機能にとどまらず、多彩な入力を受け、中枢神経のさまざまな部位に出力し、眼球運動運動、体の平衡機能 (運動)や自律神経機能に深く関わる。

と日本生理学会誌のコメントしています。

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