めまい・平衡失調はどう違う
2021年03月07日、掲載
これからの季節、めまいを訴える患者さんが増加する。どうしてだろう、そう言えば春は鼻炎のシーズンなのに・・・。
めまい、平衡失調って同じ意味なの、それとも別の病気なの・・・
春は鼻炎季節、その代表はアレルギー性鼻炎・花粉症のシーズンだからであろうか。また、日内気温の差が大きいから風邪をひきやすい、そして、コロナウイルスの最盛期だからであろう。
実は鼻炎とめまいは仲が良いのだ。時間を介して中耳とつながっているがその奥は内耳である。神田に感染するだろう。内耳は蝸牛と半規管に分かれるが、実はその内部でつながっている。
一つのリンパ管(リンパ液)から構成されている。もうお分かりでしょう、ウイルスは鼻から中耳、そして内耳の半規管などにやってくるだろう。鼻炎のシーズンはめまいのシーズンなのである。めまいを訴える患者さんも、花の反応点が顕著である。ただ、自覚症状がない人もいるが粘膜が赤くなる程度ならば無症状である。そういえば今回の新型コロナでも無症状の方が感染源になった例は知られるが、鼻粘膜は愁訴になりにくいことを注意すべきだろう。
次に、めまいと平衡失調の誓いは、殆ど無い。めまいはぐるぐる回るなどのように半規管の障害であるが、平衡失調は重力感覚の障害を含んでいる。すなわち平衡班(耳石の重力や加速度を感知する)の障害である。 平衡失調の一つがめまいである。
自律神経失調症の一つに「めまい」があるが、自律神経は失調しない。半規管の障害が間違った情報を自律神経にバトンタッチしているのだろう。