起立整調性障害の鍼灸(反応点治療で)
2020年01月05日、掲載
朝、ベッドから起きてこられない。
学校に行こうとするのだが・・歩き出せない
起立性調整障害はどうして起きるのだろう。どうすれば治るのだろう・・と悩む方も少なくないですね。
よく言われるのに、起立時に脳の血流が不足するからだと言われます。しかし、脳底には大脳動脈輪があり、重力の変動で脳血圧や血流が影響されにくい構造があります。キリンのように首の長い動物が、首を振り回しても脳貧血を生じないのは、大脳動脈輪が備わっているからです。
本当に脳の血流障害は生じるのでしょうか・・・?
脳の血流を確保するための構造は、生命とって最も重要な脳の血流をセーフティーに管理されています。
脳貧血・脳血流障害は血管に別の病気(梗塞や腫瘍など)を生じる場合があります。
別の視点で考えよう
「立ちくらみや、めまい」があると訴える方もいます。
実は、ここが治療のポイントだと考えています。立ちくらみやめまい(平衡失調)があると
- 自律神経への影響が大きい(前庭—自律神経反射)
- 足腰の力が入りにくい。動きがスローになる(前庭—脊髄路反射:運動障害)
- 見にくくなる(前庭—眼反射))
必然的に、気分が悪い・フラフラする・動悸がする・・と複雑な症状が出ます。
手当はどうする
疾病の程度は個々に異なりますが、手当はコツコツと積み重ねます。3ヶ月程度で快方に向かう方が多いようです。
顔が赤くなりませんか ?
内耳・鼻手当が重要です。加えて喉や口腔を目的に鍼灸施術(反応点治療) を加えます。また、セルフケアを指導しています。
起立整調性障害と診断されて、「自律神経機能が不調ですね」などと説明されると、「あぁ、病名が分かってよかった」と納得していませんか。原因が解明されていませんから、良い手当法はありません。
かといって諦める必要もありません。前述のように鼻・耳・咽の手当によって平衡失調を改善させて積極的に頑張る方は少なくありません。