河村廣定のHP:疾病は皮膚自律神経に伝わる=反応点治療(講習会・岐阜・神戸・西宮・尼崎・甲子園口・三ノ宮・芦屋・宝塚・西宮北口)

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河村廣定のHP:疾病は皮膚自律神経に伝わる=反応点治療(講習会・岐阜・神戸・西宮・尼崎・甲子園口・三ノ宮・芦屋・宝塚・西宮北口)

対応疾患

緑内障の眼圧と視野狭窄は

緑内障の患者さんは増加しているようだ。彼らの言葉からは失明の恐れに震える思いを感じる。そんな不安を抱きながら懸命に頑張る姿に、なんとかしてあげなくては・・と考える鍼灸師も少なくないのだろう・・・。

眼圧が高いと言われた方は、緑内障に気づくわけですから手当てを進めることができる。しかし、視野狭窄が始まっても緑内障に気づかない方が少なくないのことは大問題なのです。ウインクをして、左の視野と右の視野を比較することで気をつけたいものです。

私もそれなりの年齢を迎え、一週間に一回はウインクをして確かめています。

眼圧は視野狭窄に先立って高くなる場合もありますが、眼圧に変化がないのに視野狭窄が進む例も多いようです。いわゆる正常眼圧緑内障ですね。これはなかなかと対応が難しいようです。

一つの仮説:視神経乳頭と呼ばれ、網膜に分布する神経が集まって束になります。眼底に位置しますが、ここが陥没して視神経が圧迫されると、神経が麻痺を生じます。目の信号が脳に届かないようになりますから、視界が小さく変形します= 視野狭窄。

眼球は固い膜に覆われますが、目の中を潤す目的で漿液様の水が循環しますから、循環障害を生じると眼球の内圧は高くなるでしょう。すると、圧に弱い視神経乳頭部が陥凹します。結果的に視神経は圧迫されて部分麻痺を生じるのだと考えられますね。

眼球の中はほとんどエネルギーを使いません。必然的にどんどんと循環する場所ではないのです。じわじわと染みていく様にして、酸素や栄養などを運んできます。ガラス体を潤した水分は網膜を通過して静脈に吸収されますが、おそらく、この辺りに目詰まりの状況が生まれるのでしょうか。

昨夜の患者さんは視野狭窄が相当に進んでいる。家族の支援を受けながら頑張っている。眼球の反応点を自己ケアする旨のお願いはしているが、夕方に通院した時の反応点はすこぶる悪い。片目はほとんど見えない、他方は1/3 程度見えているらしい・・・。

視野狭窄の方は、部屋の中では普通の方の歩き方と外観上は区別できない。しかし、道路上や歩道は危ない。車や人がぼやっと見える程度の様だ。こんな方は反応点の回復が悪い。施術しても施術してもなかなかと回復しない。この視野を確保するには、相当の期間と努力が求められるが、そんなことを言っていられない !  何としても現在の視野を確保しなければ、と真剣に対応する。

自己ケアが上手くいく様になると、鍼灸を加えた時の反応の回復時間が短くなってくる。とりあえず組織液の流れが保全されたのだろうか・・・・。おそらく、細静脈やリンパ管・網膜周辺の水の透過性が安定するのは何時になるのだろう・・・・。彼の様に進んだ緑内障で無いならば、一様に見やすくなった。色が分かりやすくなったなどとのコメントから推察されるが、あまりにも視野が狭い方においては、そんな感覚を覚えることも無いのだろうと思われる・・。

糖尿病の合併症リスク・網膜症・緑内症

大規模のレセプトデータの解析で、意外にも眼底検査の受診率が低いことが分かった。アルブミン検査は更に低い・・・??  それで大丈夫なの・・・

糖尿病の合併症は著しくQOLを低下させる。長期にわたって糖尿病治療を受ける患者さんは、一様に不安と戦っているのが現状だろう。統計上からは途中で受診をしなくなる患者さんが意外と多かった。

えっ、大丈夫なの・・・・、大丈夫でないことは患者さん自身がご存じでしょう。何か、それなりの理由があるのでしょうが・・・・。その上、医療は合併症対策を積極的に実施していないのか・・・?? と考えさせられた。

血糖検査や血清脂質検査をしているのに対して合併症検査をしていない事実がクローズアップされた。血糖などの管理は基本であるが本当の怖さは、低血糖でない限り、あまり怖くない。しかし合併症がQOLや生命と直接関わる。その指導や情報提供がうまくいってないのだろうか。痛みなどと異なり、苦痛に直結しないだけに患者さんが注意散まんになるのか・・・。

飲食という生活の基本に関わるだけに・・・大変なんですね。

Ⅰ型糖尿病と遺伝との関連は有名であるが、Ⅱ型糖尿病においても遺伝子との関連が考えられている。高脂血漿に用いるスタチン製剤が糖尿病の発症に関わることから遺伝子との関連が推察された。今回の報告では、NPC1L1遺伝子変異は2型糖尿病と関連ありと報告されており、遺伝と全ての糖尿病の関連は密接のようだ。

単に血糖管理だけで、心臓や脳の血管障害を予防できるのだろうか、緑内障などの眼底障害は、人工透析を回避したいと願う方々に、血糖値検査だけで良いわけがなかろう・・・。糖尿病学会では月1回の眼底検査を推奨している。

反応点に鍼灸術を加えると、その皮膚面と密接に漢検する深部の内臓器官を支配する自律神経(交感神経) に働きかける。鍼灸術は血管を拡張させるが、全身の血管を拡張させる訳では無い。それを反応点とよび、そこを刺激する鍼灸術を反応点治療と名付けた。

すなわち、心臓や腎臓、眼球や脳血管などと密接な皮膚面を刺激する反応点治療では、合併症対策を重要視して施術します。上記のように西宮のかわむら鍼灸院では糖尿病患者さんにお伝えしています。

糖尿病の合併症で重大なテーマは動脈硬化でしょう

ガンで亡くなる方の数に、ほぼ匹敵する数の方が血管障害でなくなっていますから、動脈硬化に注意することが必要です。脳血管、冠動脈疾患、腎臓の糸球体不全、そして眼球の栄養血管が有名です。緑内障では眼圧や網膜の厚みなどが話題になっていますが、その陰に血流障害が関わっているような気がしてなりません。心臓、脳などの比較的太い動脈には内視鏡でステントを装着など、またバイパス手術などで対応しますが細い動脈は対応できません。先日、黄斑変性に対して面白い研究報告がありましので紹介します。

魚のエキスが糖尿病網膜症の治療に ?

慶應医学部眼科と海洋技術研究所、日大視学系眼下分野などの共同研究ですが、興味深い結果を報告した(Nutrients. 4/10)。

  糖尿病網膜症は失明患者の主要な部分を占めるが、新生血管の誕生が視界を遮ってします。

  1.新生血管は酸素不足によって生まれる。2.ω3脂肪酸が網膜症のリスクを下げる。そこでいわゆる青魚のエキスを投与して

  みると(3g/Kg、5日間) 新生血管面積が縮小したというものである。

魚エキスだけに ω3脂肪酸は含まれているだろうが、血管のお掃除をしてくれることは間違いなさそうである。

眼球の中はたいした運動をするわけではない。

  一定の血液循環量があれば問題は生じないだろうから眼球の酸欠は、動脈硬化、組織液循環の悪さが網膜症や、緑内障に発展

  した可能性が推測させる。悪化を防ぐには ω 3 脂肪酸の摂取をお勧めする。

  更に考えると、眼球反応点を刺激すると眼球内の血液循環量が増加することも知られていることから、両者を適宜取り入れる

  ことは、今以上に視野障害を悪化させないための努力に欠かせられないだろう。

回転・浮動・失神感・・めまい

めまいはどうして生じるのか・・・。回転性めまい、ふわふわとする浮動性めまい、気が遠くなる失神感など体の位置や姿勢、動きなどに応じて症状が出る。基本的には内耳の疾病と考えられているが、脳内の疾病でも起こり得ると考えられている。

良性発作性頭位めまい、なんとも理解しがたい表現である。めまいでお困りの方にとって「めまいに良性、悪性が有るか ! 」と叱られそうであるが、学問上の分類である。死に直結しないめまいとでも言いましょうか、圧倒的に多くのめまいを言う。

体は色々な感覚器(センサー)から情報を集め、それを脳で理解して体の働きを保っている。その点で、先ずは、内耳のセンサーが正常に働いているか、否かを調べることが先決である。しかし、頭蓋骨の中にある細いリンパ管を調べる方法は無い。そこにコメントはできないから他の部位の障害を想定する。結果的に何も異常が発見できないと時に「良性発作性頭位めまい」と呼んでいる。

一説に、平衡感覚は内耳、小脳、中脳などの血流障害によってももたらされると言う考え方がある。あくまでも一つの考え方であるが、これが怪しい。なぜなら内耳のリンパ管は脳脊髄液の一部であり、血液とは直接的な関連は少ない。小脳や中脳に血流障害があるならば、他の症状も併発する・・・。なにより、内耳の状態を観察できない。決して確かな話ではなさそうだ・・・。憶測の憶測と私は言っているが、臨床医学ではよくあることだ。

一般市民には血流障害と言う言葉はイメージしやすいから、医療や鍼灸治療の現場においても、その言葉は適宜に用いられる。しかし、血液が直接細胞に触れるのは血管の細胞だけである。ずいぶん大雑把な言葉である。、血流を改善して体調を治す、と言う言葉はイメージであって、現実性は低かろう。

我らは、内耳の障害から伝えられる皮膚の反応点を検索して診断する。反射性に反映される生理作用だけに内耳が正常か否かを判断できる。

自律神経失調症があります・めまいもします・胃腸も弱くて・・・

自律神経失調症 (不定愁訴症候群) を訴える患者さんは複雑な愁訴をお持ちの方が目立ちます。めまい・鼻づまり・耳鳴り・頭痛・肩こり・心臓・冷え・めまい・食欲不振や便秘・下痢などのように全身に愁訴を訴えます。施術する立場から一つ一つの症状を説明できないのでしょう、う-ん、自律神経の失調かな・・・と考えてしまいます。

それらを分解して考えると、頭痛・肩こり・冷えは体性感覚の範囲です。めまいは内耳、鼻づまりは鼻炎、同期は心臓、食欲や便秘は消化器の症状です。それらが同時に自律神経によって害されるならば、一本の神経が全身に軸索(枝) をだす、または、シナプスでつながっていることが必要です。残念ながら自律神経の分布はそのようになっていないのです。

肩こりや頭痛は筋緊張が関わりますから、運動神経=自律神経では無い。

心臓は胸部交感神経系・消化器は迷走神経 (脳神経) が主要な機能を支配しています。

冷えは腰部の交感神経

めまいは前庭神経 ・鼻づまりは三叉神経 (脳神経)

それらの症状が一人の方に生じても、別々の神経系や脊髄支配が異なりますから、ひとまとめにして自律神経失調症と名付けることに無理があるのです。おそらく、一つ一つの症状を一人のお医者さんが説明することは大変なことです。いわゆる症状を表す症候名は病名では無い(原因が特定されていない)と考えるべきなのでしょう。

原因不明の症状に対して、「自律神経の調整・自律神経の調子を整える」などといい加減な言葉を用いる鍼灸師・医師など医療関係者が多いように感じています。

私ども反応点治療研究会では、皮膚に認められる反応点 =深部からの情報が皮膚の交感神経に影響した部位=を検索して施術します。鍼やローラー刺激は脊髄を介して問題の内臓などの深部を支配する自律神経に働きかけて深部の修復を促します。すなわち、一つ一つの症状を発症させた原因疾患に働きかける鍼灸施術なのです。

西宮の治療院に今日来られた患者さんも、最近動悸がなくなった。頭痛も無い・・・とたくさんの症状が一つ一つ解消されることに安心感を抱いていただけたようでした。

更年期障害 って・・・。のぼせ・生理不順・・

西宮のあるご家庭の薬箱に「命の母A」が入っていると言う。誰がそんな物を買ってくるのか・・? と思って家族に尋ねると、なんとお嬢さんだったとか。彼女は製薬会社の研究室に勤務しているとか、変な話ですね・・・。無論、更年期でも生理不順でもないが、なぜそんな物を利用するのだろう・・。

朝は7 時過ぎに家を出る。帰りはバラバラの時間に帰宅するが、「仕事が間に合わない」と言って10時、11時過ぎに帰宅することは少なくないそうで、しんどい、しんどいとは口癖のように言うらしい。どなたかに勧められたのだろうか・・・。

成分を見るとダイオウ・カノコソウ・ケイヒ・センキュウ・シャクヤクなととビタミンである。それは発散・精神安定・発汗・・・その一つ一つの薬理効果は不明である。科学者がそんな物を飲むのか・・・どうやら気休め程度に服用しているらしいが・・・・。

誰でも不安や心配はある、また職場での不満、苦痛・・・限りない。きっとストレスまるけなのでしょう。そんな時、少しでも楽になりたい、お気持ちは分かりますが・・・。理論、知識は二の次かな・・・・。

科学は正確であるが、全てを賄うことはできない。だから和漢薬となるならば化学必要性は・・・。やはり混乱と政界の境目は難しい。

反応点治療では、鍼灸を用いて複雑な症状を一つ一つ分解して治療するが、更年期障害や生理不順にも対応する。

めまいで小脳障害・・

めまいは複雑な機序が関わる。一般的には内耳疾患であるが、中には糖尿病が関わる例も知られている。

めまいは平衡感覚障害ですが、それは目・運動感覚なども関わる。そこで情報路、神経がどのように伝えるかをおさらいすると、半規管や耳石器からの平衡感覚情報は中脳に伝えられる。目の水平感覚は中脳へ伝えられる。運動感覚は筋肉から小脳を介して中脳に伝えられる。

これらどこに障害を生じても「めまい」にはなりうるだろうが、目の平衡感覚は両眼で一つ・足腰の両側の筋肉からは複数の情報が、そして内耳は左右から、と複雑怪奇な情報が中脳へやってくる。

それらの情報が一致した結果を招くならば、中脳は混乱すること無く正常に働くだろう。しかし、不一致の時は中脳はどうする・・・・。

おそらく、多数決のようにして、間違った情報を無視するのだろう。全盲の方が普通に生活している姿は、また、車椅子でパラリンピックで頑張る姿を拝見するが、情報が少ない場合に中脳は混乱しないことを意味している。このように考えると情報肩の状態が中脳に混乱を招いていると推察される。一昔前には P Cが突然フリーズすることが少なくなかつたが、激しい情報過多の状態は失神状態を招く。

さて、小脳障害でめまいは起こるのだろうか・・・について推察してみた。運動感覚が伝わらないのならば、その方は一生めまいから解放されないことになる。基本的には情報過少状態となり、中脳は目や耳からの情報で平衡感覚とするだろう。もしかすると、小脳障害が原因でめまい発症しないかも知れない。めまいを起こしている瞬間の内耳機能を測定した者はいないだろうから、小脳説も一つの考え方に過ぎない。

糖尿病患者さんのケトン体過多でめまいを生じる過多においても、ケトン体が中脳に特別の状態を招かない限りめまいは生じないとも推察される。

どうやら、内耳過敏症が主要な原因と考えて良さそうだと思う。残念ながら内耳機能を簡単に観察する方法は存在しないことが諸々の考え方を生んでいるのだろうか。

過敏症は情報過多となるが、中脳には著しく活動電位が伝わる。前庭は左右にあることから、一方の過敏状態が運動感覚や視覚の平衡感覚情報よりも多く伝えられる。中脳は混乱状態になるだろうか・・。それをめまいと呼んでいるのだろう。

反応点治療では、内耳の反応点を検索して治療する。通常すっきりした顔つきに戻り、元気を取り戻すことが多い。

めまいの怖さは他にもある。中脳の混乱は自律神経の混乱を招く。また大脳にも混乱が影響するようだ。やる気の減退・不安など精神的影響が無視できない。

不妊症と不育症

今年の反応点治療研究会の合宿は婦人科がテーマの柱になった。
不妊や不育症の原因と鍼灸治療の可能性について見解を示した。

男性不妊も話題の一つになった。
20-30マイクロと言われる精子が
どうやって子宮から卵管、ラッパ管に到達するのか、
そして、どのように卵に突入するの・・・?
女性の生殖器は蠕動運動のようにして精子を輸送する。
そこに必要なのは粘液だろう。
粘液と精子が一緒に移動することが大切か・・・。

精子の先端に先体反応を起こさなければ、
ハイパーエクステーションできない。

男性の体内で眠っていた力が活性化される瞬間である。
すなわち運動性も活性化されない、卵を包む透明帯を突き進むことはできない。

体外受精では人工的にこの処置をするが、
わずかなエネルギーを有効に使用するには、
その処理と時間が深く関わる。
顕微授精は、その危険性を回避するために行う。

卵が分裂を始め、生命が動き出した胚を移植しても、
なぜか妊娠の成功率は高くない・・・?
なんか変だなぁ〜と感じる。

鳥類の卵は卵包や卵自身が抗菌物質を持っているが、
ほ乳類は子宮と言う安全な場所だから当初は持っていない。
どうやら、ここがポイントなのだろう。
生理による子宮のクリーンルーム化が、保てなければ、
移植しても育たない。
無防備の卵は微生物に対抗できない。
胎盤を形成できないのだろう・・・

アトピーの手当て(鍼灸)

鍼灸術による手当ては

アトピーの方の皮膚はブドウ状球菌が繁殖し、皮膚炎が広がることの原因に関わっています。

アトピーには好発部位があります。皮膚が皮下に密着している部位は、神経性の炎症を生じて (アレルゲンと同じように) 小さな傷をつけます。

肝臓機能を高めるために : 肝臓反応点を刺激します。皮下にゆとりを作るために表在筋の弛緩に努めます。

反応点治療では

肝臓反応点の刺激を奨励しています。詳細は明確でありませんが、肝臓反応点の回復とアトピー性皮膚炎の改善が同期して変化してゆきます。おそらく、肝臓反応点の刺激が、肝臓による抗菌作用や修復作用・免疫作用などを高めるのだろうと考えられます。

肝臓の機能が向上してくると、アレルギー性鼻炎などにおいても、2.3回鼻をかむと、その後はスッキリするようになります。防衛力や修復力が高まることで、アレルギー症状に悩むことが少なくなるものと考えられます。

新しい考え方が開発されています=ニュース。

「ブドウ球菌感染は重度のアトピー性皮膚炎では90%の患者にコロニー形成が認められる」とし、従来の筋肉注射(インフルエンザワクチン)が高い防御効果を得られるとの考えを示している。ブドウ球菌のコロニー形成が免疫細胞を皮膚から「撤退」させる可能性が示されている。また、ブドウ球菌は特定の免疫系細胞の活性を妨げる毒素を産生すると研究著者らは説明している。 

Leonard Krilov氏は、「今回の知見は、アトピー性皮膚炎のある小児は特にインフルエンザ予防接種の必要性が高いことを示すものだ」と述べている。

アトピー性皮膚炎の鍼灸 (反応点・西宮)

アトピー性皮膚炎に多発部位がどうしてできる・・・

鍼灸施術のポイント・3 ヶ月を目安にしています。

アトピー性皮膚炎の多発部位

「かきむしることはいけない」と分かっていても、ついつい掻てしまう。

ステロイドは怖くて使いたくない! 食べ物には気をつけているのに・・どうして !

集中力が保てない…こんな悩みをお持ちなみなさん、少し考えて見ませんか。

アトピー性皮膚炎は、1. 関節の裏側、首など汗が溜まりやすい部位、2. 耳、口角など皮膚が深部組織に密着している部位など、アトピー性皮膚炎には発部位が知られています。このことは、単に抗原抗体反応では説明できないことがあると思いませんか・・。

アトピー性皮膚炎 はアレルゲンだけが原因ではありません。ブドウ球菌が繁殖して炎症を広げています。

アトピー性皮膚炎の管理法(次の要因が推察されます)

・汗が溜まりやすい部位は皮膚に付着する菌類など繁殖しやすい部位です。また、皮膚が濡れていると皮膚の防衛作用が低下すると言われています。すなわち、小さな傷に微生物(ブドウ状球菌など)が侵入して炎症が広がります。

・次のテーマは、皮下の結合組織の特色です。内臓への入り口にあたる部位 (口・鼻・耳など)、そして指先は、表皮と深部が密着しています。そこは動かす度に皮膚のテイションが高まります。すると痛みの神経が興奮して、神経性炎症を生じます。皮膚炎の多発部位は、深部への入り口がもう一つのテーマです。

もちろんアレルギーですから、抗原に触れないことが基本的立場です。

反応点の鍼灸刺激では、3 ヶ月が目安です

反応点の鍼灸刺激では肝臓反応点や胸腺反応点などが主要な鍼灸施術点となります。局所では、炎症部周辺の皮下に刺入します。痒みや赤みを減少させることが目的の一つです。微生物に対する抵抗力を増強する、アレルゲンに過敏に反応しない免疫力を調整することが目的です。

・全身性にあちこちで炎症を生じる方などアトピー性皮膚炎の程度は様々ですが、3ヶ月程度の通院でアトピー性皮膚炎の辛さは解放されると考えています。

・アトピー性皮膚炎では、粘膜の炎症を伴うことも注意を要します。気管支喘息など を併発する例が知られています。したがってアトピー性皮膚炎のお手当では、症状に応じて施術部位が異なります。

ある鍼灸学校の学生は

首・肘から先、腹部、膝から下の広範に皮膚炎が広がり、季節の変わり目などでは喘息発作になり学校も休みがちでした。そこで、肝臓反応点の刺激を指導すると、1ヶ月後には、指先・膝裏に皮膚炎を認めるのみとなりました。ただ、炎症がおさまった部位には、ポツポツと皮膚の膨らんだ部位がありました。ブドウ状球菌のコロニーかと思われます。それから1ヶ月すると、その膨らみは減少して数も、膨らみも小さくなりました。そして笑顔が見られるようになりました。

反応点治療を指導する授業の時です、気になったことからアドバイスを・・・。学生らは「なかなか反応が戻らない・・」とぼやきながら、首を傾げていました。診ると30 % 程度回復しています。もっと続けましょう ! と励まして自己ケアを促しました。自分体で体験する治療経験は、きっと患者さんを幸せにしてくれるだろう・・・・。  肝臓反応点の鍼灸刺激ってなかなかですね。

ギックリ腰・脊柱管狭窄症 [ 西宮市 ]

ギックリ腰・脊柱管狭窄症

ギックリ腰・腰椎ヘルニア・脊柱管狭窄症のお苦しみは、痛みです。

神経の圧泊が原因とされていますが、痛みを感じることは感覚神経が機能しているのです。

感覚神経は電気信号で情報を脳へ運びますが、その情報は先端に備わる感覚器から収集します。また、神経の途中から情報を受け取らないようになっていることは、痛い場所を正確に把握でき、情報の混乱を防ぐためでしょう。

反応点治療では、どんな施術をするの・・?

  1. 急に足腰に痛みを覚えます。反射性の緊張と運動による緊張が重なるからです。また、筋肉の痛みが別の筋肉の痛みを誘発 (痛みの悪循環) して、強力な痛みを生じます。
  2. 運動は緊張する筋肉と、その裏側で弛緩する筋肉とで成り立ちます。その弛緩すべき筋肉に反射性の緊張があると、運動によって強く引き伸ばされます。筋膜に歪みを生じて痛みを覚えます。
  3. 本当の原因は脊髄反射によって筋緊張を促したことです。内臓などの慢性炎症などからの痛み信号が脊髄に届けられることで生じます。ただ、その内臓の痛みは感覚的に鈍感ですから気付きにくいのです。
  4. 反応点治療では、内臓などの修復を促す目的で腹部などに、次に緊張している筋肉を弛緩させて目的で筋肉を刺激します。すなわち、痛みを発症させた真の原因と、痛みを感じさせた筋肉の問題点を解消しようと考えています。

どうしてヘルニアや脊柱管狭窄症による痛みが無くなるの・・・?

  1. 痛みは感覚神経が痛みを脳に伝えていますから、神経の役割を果たしています。痛みの神経の障害とは言えません。
  2. 腰痛でも申しましたが、神経の圧迫が痛みになる理由はありません。神経の先端に受容体と呼ばれる専門の情報収集装置です。それに対して、脊髄までの伝導路 (神経繊維) はNaチャンネルと言われる伝導装置です。この伝導装置は圧迫などの機械刺激には反応しませんから、神経の圧迫で痛みを感じることはあり得ないのです(生理学、神経線維より)。だだし麻痺を起こす場合があります。
  3. 反応点を鍼灸刺激する施術によって (5回程度で) 回復する例がほとんどです。その痛みは筋肉性の痛みと考えられます。
  4. 一方で、手術で痛みが解消された方もたくさんおられます。手術時の麻酔、その後の安静や抗生物質などが、痛みの悪循環や痛みの原因疾患に作用すると考えられます。

自原抑制とは

代表的な筋肉の弛緩メカニズムの一つです。

通常、肩こりや腰痛などにおいて、発痛部に触れますと筋状に硬い筋繊維群が見つかります。それは反射性の筋緊張です。内臓など深部の痛み情報によって、筋肉の緊張が促された部位です。

この筋束などを鍼灸刺激すると、腱紡錘が興奮して脊髄に連絡します。その信号は脊髄で運動神経を抑制して筋緊張から解放します=Tendon riflex.

反射による作用ですから、瞬間的に影響します。若い頃、神経を研究して博士号を取得しましたが、痛みは神経学に準じて治療することが大切だと考えます。

反応点治療では、膀胱・子宮など下腹部内臓の手当てをすることです。次に、下腹部の皮膚刺激は、膀胱や子宮粘膜の血行を改善し、炎症を抑えるように働きます。その慢性炎症はほとんど感じ取れませんが、反射性に筋緊張を促しています。

河村廣定のHP:疾病は皮膚自律神経に伝わる=反応点治療(講習会・岐阜・神戸・西宮・尼崎・甲子園口・三ノ宮・芦屋・宝塚・西宮北口)