河村廣定のHP:疾病は皮膚自律神経に伝わる=反応点治療(講習会・岐阜・神戸・西宮・尼崎・甲子園口・三ノ宮・芦屋・宝塚・西宮北口)

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緑内障

緑内障の眼圧と視野狭窄は

緑内障の患者さんは増加しているようだ。彼らの言葉からは失明の恐れに震える思いを感じる。そんな不安を抱きながら懸命に頑張る姿に、なんとかしてあげなくては・・と考える鍼灸師も少なくないのだろう・・・。

眼圧が高いと言われた方は、緑内障に気づくわけですから手当てを進めることができる。しかし、視野狭窄が始まっても緑内障に気づかない方が少なくないのことは大問題なのです。ウインクをして、左の視野と右の視野を比較することで気をつけたいものです。

私もそれなりの年齢を迎え、一週間に一回はウインクをして確かめています。

眼圧は視野狭窄に先立って高くなる場合もありますが、眼圧に変化がないのに視野狭窄が進む例も多いようです。いわゆる正常眼圧緑内障ですね。これはなかなかと対応が難しいようです。

一つの仮説:視神経乳頭と呼ばれ、網膜に分布する神経が集まって束になります。眼底に位置しますが、ここが陥没して視神経が圧迫されると、神経が麻痺を生じます。目の信号が脳に届かないようになりますから、視界が小さく変形します= 視野狭窄。

眼球は固い膜に覆われますが、目の中を潤す目的で漿液様の水が循環しますから、循環障害を生じると眼球の内圧は高くなるでしょう。すると、圧に弱い視神経乳頭部が陥凹します。結果的に視神経は圧迫されて部分麻痺を生じるのだと考えられますね。

眼球の中はほとんどエネルギーを使いません。必然的にどんどんと循環する場所ではないのです。じわじわと染みていく様にして、酸素や栄養などを運んできます。ガラス体を潤した水分は網膜を通過して静脈に吸収されますが、おそらく、この辺りに目詰まりの状況が生まれるのでしょうか。

昨夜の患者さんは視野狭窄が相当に進んでいる。家族の支援を受けながら頑張っている。眼球の反応点を自己ケアする旨のお願いはしているが、夕方に通院した時の反応点はすこぶる悪い。片目はほとんど見えない、他方は1/3 程度見えているらしい・・・。

視野狭窄の方は、部屋の中では普通の方の歩き方と外観上は区別できない。しかし、道路上や歩道は危ない。車や人がぼやっと見える程度の様だ。こんな方は反応点の回復が悪い。施術しても施術してもなかなかと回復しない。この視野を確保するには、相当の期間と努力が求められるが、そんなことを言っていられない !  何としても現在の視野を確保しなければ、と真剣に対応する。

自己ケアが上手くいく様になると、鍼灸を加えた時の反応の回復時間が短くなってくる。とりあえず組織液の流れが保全されたのだろうか・・・・。おそらく、細静脈やリンパ管・網膜周辺の水の透過性が安定するのは何時になるのだろう・・・・。彼の様に進んだ緑内障で無いならば、一様に見やすくなった。色が分かりやすくなったなどとのコメントから推察されるが、あまりにも視野が狭い方においては、そんな感覚を覚えることも無いのだろうと思われる・・。

緑内障について

緑内障で、将来失明の可能性もあると・・医師から告げられたのですが・・

反応点の施術は眼球内の組織液の循環を促すことを目的にしています。

1.緑内障とQOL

網膜症や緑内障のように視力を失う危険性が知られる疾病が知られます。今の視力をどのようにして確保するかと言うことが重要です。

緑内障で通院している患者さんの声は、見やすくなった、すっきりしているなど、見やすさを感じているようです。何より、視野狭窄は停止しています、またQOLは確保できています。不安から解放される安心感にチャレンジする価値はありそうです。

2.緑内障が治るって・・本当ですか?

緑内障は視神経乳頭の陥没によって視神経が圧迫されます。神経が強く圧迫されると(神経内の水分が途切れる)情報は伝わりません=視神経麻痺の状態になります(=視野が狭窄となります)

やがて、活動できない神経は壊死・変性などを生じます、さらに連携していた網膜細胞も変性へと誘導される可能性があります。

反応点の施術(鍼灸)では、只今の視野を守りましょう! と申しています。できるだけ軽症のうちに管理が上手になることが大切ですね。

東北大眼科で緑内障治療薬を示唆

フリーラジカル(過酸化酸素)は生体の活動で自然に発生するが、脂質や核酸などを障害し、細胞破壊へと導くことが知られています。そこで、緑内障患者さんのフリーラジカルを測定すると、視神経神経節の細胞数と緑内障の重症度と相関すると言う。

この考え方は、視神経神節細胞に限らず(パーキンソン病患者)細胞死の主要な要因であることに違いないだろう。ただ、問題は緑内障の成因が視神経説が始まりなのか、乳頭の圧迫が始まりなのかによって、結果は大違いである。

血液中のフリーラジカルは運動後にも上昇する。その処理能力が高いと体のどこの細胞も壊されにくいが、果たして治療薬になりうるのだろうか・・・。

患者さんにとっては、良い薬物開発になってほしいものだが・・・。

加齢黄斑変性も

加齢黄斑変性においても、網膜下高反射病巣、網膜の非薄化、脈絡膜新生血管、中心窩病変、網膜内液減少などが知られています。

 Ophthalmology. 2018 Sep 3. pii: S0161-6420(18)30947-3. doi: 10.1016/j.ophtha.2018.08.035. [Epub ahead of print]

この中で網膜内液は栄養や酸素を恐々していますから、最も重要な情報でしょう。栄養や酸素は血液が供給しますから供給率が低下すると体は新しい血管を作って供給率を確保しようとするでしょう。これが新生血管ですね。

その結果網膜下の反射も周辺の病気も増加するのだろうと思います。すなわち、動脈硬化が根底に関わっています。

緑内障はリンパ管が黄斑変異は中心窩において環境がそこな分けていると思われます。私たちは眼球点という顔の皮膚を施術して交感神経反射による血流とリンパ管を拡張させて眼圧の抑制や新生血管の抑制を促します。

緑内障の病態について

二つの緑内障

正常眼圧緑内障と高眼圧緑内障

日本では緑内障の方の72%が正常眼圧緑内障だと言われています。イギリスの調査においても正常眼圧緑内障が(下記参照) 多いようです。このことから眼圧以外に危険因子がある可能性が高いことです。

英国のEPIC-Netfolkコホートから抽出(約8千人)による、眼圧と緑内障有病率を検証したちころ、眼圧測定による緑内障診断の制度化低いことを発表された。

BMJ. 2017 Sep 13;358:j3889.  

高眼圧有病者の中で緑内障者は10 % とは眼圧と緑内障との関連は密接でないことを意味している。日本でも正常眼圧緑内障が 圧倒的に多いと言われています。通常、眼圧と呼んでいるのは前房水圧(眼球表面圧)です。構造か羅鑑みて視神経乳頭に大きく影響するのはガラス体圧(後眼圧) だと思われます。

眼球周辺の鍼刺激で、角膜などの血流量が増加することが知られていますが、しいては眼球内の循環の改善にも役立つと考えます。ガラス体内の漿液が還流を促されることは、眼底の圧迫を抑制する可能性が考えられます。

眼圧と視神経乳頭の陥凹について組織的に見てみよう。

視野狭窄は、眼球の内圧が高くなると最も脆弱な乳頭部が圧力に負けて陥凹すると考えられています。

  • 乳頭の陥凹は、そこを通過する神経を圧迫します。
  • 通常は神経線維の周囲は漿液に満たされていますが、漿液は枯渇します。
  • 神経は情報を伝える時に電気的現象で伝えますから、漿液の枯渇はNaイオンが途切れて視覚情報を伝えることができません。

また長い間、使われなかった神経線維は壊死しますから、再び視野が回復する可能性は極めて難しいと考えられます。

今、確保できる視野を確実に・安全に確保するために頑張りましょう。

眼圧の測定とは・・・

眼球内の漿液は毛様体筋周辺から染み出てきます。それが眼球の表面へ流れていくルート(前房水=眼圧)と、ガラス体内を通過して網膜へ吸収されていくルート(後房水)が知られています。両者の間に水晶体があり、房水は2つに分離されたような形態をしています。前房水の圧力を眼圧と言いますが、眼底圧を意味していません。

そこで、眼圧と視神経乳頭の陥凹について推察します。

残念ながら後房水圧を測定する方法は知られていませんが、前房水と後防水の圧力が同じであるならば、正常眼圧緑内障は考えにくいですね。私は、緑内障に網膜の漿液の透過性・静脈やリンパ管の還流率・ガラス体内の漿液の還流に関連していると考えています。

正常眼圧緑内障に対する治療法は明確でないのが現状です。最終的に視力を無くしてしまう方もいる。患者さんにとっては、やりきれない思いだろう。

  1. 視神経乳頭が陥没して視神経が圧迫を受けると神経麻痺を起こす。眼球の情報は脳に届かない (圧迫が強い部分の神経障害)。
  2. 網膜の環境が害されて光の受容体が障害されるなどの原因が推察される。どちらも眼球の循環障害が関連していると推察されます。眼球内は漿液が循環しているから、リンパ(漿液)流がテーマになるのか・・・と考えている。
  3. 反応点治療研究会では(鍼灸)、眼球の反応点が回復するまで施術します。

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