なぜ小児は新型コロナになっても軽症で済むのか
2020年12月02日、掲載
米イエール大学免疫学教授 K.Herold 先生によれば、なぜ小児では重症化しにくいかをコロナ患者の採血して調べた。24歳未満65人と成人60人とで分析した。
その結果、年齢が若い患者ほどインターロイキン17Aとインターフェロン・ガンマーの値が多かった。両者はサイトカインで免疫活性、また、ウイルスの増殖を抑える働きがあるという。(成人ではウイルスのスバイク蛋白に付着するT細胞の応答(獲得免疫)が認められた、また、血液中の中和抗体も小児群より高かった)。
言葉を使えない、表現力が限られる小児にとって免疫の問題は重大であろうが、うまくできているとしか言いようがない。この機構はコロナウイルスに限らず、小児の命の絆と言うべき生命の保護装置のような気がした。
また、成人になると体の守り方が変化すると言うのも面白い。抗体を備えるとこは、その地域に多い病原に対して抵抗する力が増強したことでもある。