肩こり
2020年01月06日、掲載
肩こりの原因をご存じですか?
パソコンに向かい過ぎた、ストレスが…など個人個人に思い当たる誘因があります。しかし、いつもと同じ仕事や生活を送っていても、肩こりの苦痛を感じる時とそうでない時がありますから、肩こりには別の原因が関わります。
すなわち、咽周辺の粘膜が赤くなると、首や肩の筋肉は反射性に硬くなります。それを肩こりと呼んでいます。
そうです、根本の原因は咽の炎症と考えて良いでしょう。反応点治療研究会では、原因である咽の治療とコリを生じた筋肉の手当を同時に行いますから、スッキリとして、長らく効果が見られます。
鍼灸院に最も多く来られる患者さんの訴えは—肩こりです。
肩こりの根元に、喉の炎症があります。
喉の炎症は痛み情報となって、迷走神経・延髄(疑核)に伝えられます。そこからは副神経が分布し、胸鎖乳突筋や僧帽筋を支配します。喉の炎症が肩こりを誘発します。更に、肩の負担を増加させる行動が加わって肩こりを発症します。
肩こり=喉の炎症による筋緊張 + 労働による筋緊張 の重なりが肩こり、ということとになります。
ただ、喉元過ぎれば熱さ忘れる、と言われるように、咽の粘膜は鈍感な組織ですから、咽に痛みを覚えることはありません。
体の痛みには、皮膚や筋肉のように敏感な組織と、内臓粘膜のように鈍感な組織があります。患者さんの訴えは敏感な組織に集中しますが、その根元に鈍感な組織の障害が関わっているのです。
反応点治療では、喉の治療を先行させて、次に肩の筋肉をリラックスさせるようにしています。