鍼灸は不思議な治療では無い
2020年01月27日、掲載
鍼灸治療や東洋医学には不思議な力がある、と考えられている。不思議な力とは一体どんな力なのだろうか。
そもそも4千年とも言われる歴史は長い、現代医学より長い歴史がある。長い間廃れることもなく続いてきたものに間違いはなかろう。効かないものならば消えて無くなる、あるいはこの間に体験した人々の数はどんなにあるのだろう・・ ?
歴史=経験が豊富 では無い。例えば古代中国に東洋医学は普及していたと推察すると、身分の高い人は当時の医療にかかることはできても庶民はできなかっただろう。それは日本においても同じであろう。江戸時代の中ごろになって小石川療養所が庶民を対象に治療を開始する。しかも、当時の江戸においてであって各地においてでは無い。必然的に治験の集積は高が知れている。簡単に言うと江戸時代の中ごろから明治の初めまでが、日本における東洋医学の最盛期なのであるが、庶民に中に浸透とていなかったと言える。
今日の東洋医学を推進しるもの達は、経験の集積が証明していると言うが、通信手段が無い、交通機関が無い、紙は効果であったことなどから、経験の集積はできない状況だった。単に個人の経験だけが、また文献に残された極一部だけの経験だけが、伝聞されたのである。すなわち、歴史、経験の集積などと言う言葉は詭弁に過ぎない。
本当に鍼灸はいい加減なものか
鍼灸は皮膚を刺激する。人体において感覚は視、聴、味、嗅、皮膚感覚を五感と言う。その皮膚を刺激する。
自律神経は五感と平衡感覚から情報を受けて、体をコントロールしている。すなわち、皮膚と自律神経(交感神経)はつながっているのである。皮膚を刺激することは生体の保持目的に役立つ可能性がある(皮膚の刺激が、特定の内臓機能に交感神経反射を介して作用ことは証明されている)。また、反応点も改善しますから刺激効果を確認できます。
筋肉に刺激を加えると、自原抑制を誘発して筋緊張を解消する。筋肉は運動神経に活動電位が無いときは弛緩しています。反対に活動電位が伝搬されると緊張が高まります。そして筋膜に歪みが出ると痛みになります。自原抑制は運動神経をの働きを抑制して痛みを解消します。鍼灸が痛みに効果的なのは、こんな理由があるのです。
鍼灸治療が、内臓機能に、また筋肉の痛みを抑制するのは、神経が脊髄で交わることで情報を伝達する働きがあるからです。