慢性炎症・・鍼灸施術による長生きの秘訣
2020年01月07日、掲載
元気で長寿は全ての方の望みです。そして健康寿命と言う言葉が元気でありたいと願う気持ちを汲み取れます。
慢性炎症は医学的検査であまり指摘されないようです。本人も付かないことが少なくありません。どうして調子が悪いのだろう・・? とお悩みの方は鍼灸(反応点)を受けたらいかがでしょう。慢性炎症は自律神経を介して皮膚にシグナルを届けています。皮膚の反応点を観察することで慢性炎症の所在を確認、施術することかできます。
慢性炎症は長寿の阻害因子か・・
先日の報告では、長寿でお元気に活躍している方の血液を詳細に分析した結果、長寿の方の共通点は炎症ファクターが低かったと言うものでした。
医療では血液検査から、急性炎症を治療の対象にしますが、疑わしいレベル、境界域レベルでは、「様子を見ましょう」などと積極的な対応をしないようです。それは健康保険が「確かな疾病に対して適正な治療をした場合に限って保険給付しよう」と言うものだからでしょうか。
慢性炎症部の神経は、その情報を脊髄・脳・自律神経に働きかけて修復を促します。同時にその痛み物質(サイトカインなど)が脳にとってはストレスになってしまいます。すると免疫力が低下したり、気分が晴れなかったりするでしよう。
もう一つの問題があります。慢性炎症に対抗しようと自律神経は興奮しますが、慢性炎症を認識できません。自律神経の興奮による動悸・ほてりなどが、当人にとってはあたかも自律神経が誤作動したように感じることです。「自律神経失調かしら・・・」と悩みます。原因は慢性炎症の可能性があります。
さて、長寿との関わりは
死亡原因の主要なところに、がん・心臓疾患・肺炎・脳血管障害がありますが、感染とがんとの関連は知られています。また、慢性炎症が動脈硬化などを増進させることがあります。そして感染症です。肺炎の予防接種を呼びかけていますが、感染症の種類は多く十分に抗体を保持させているかは不明です。慢性炎症部に別の菌などが繁殖することも知られています。
反応点治療では
慢性炎症が自律神経を介して皮膚に表現されることに着目しました。すなわち、反応点の現れた皮膚面と深部内臓などとは密接に関われます。そして、その反応点に鍼灸術を加え、疾病部の自律神経(交感神経)の興奮を促し、慢性炎症に対抗しようと誘導します。
体が、だるい・つかれやすいなど、特定の疾病を想定できない辛さに慢性炎症が関わり、その対応として反応点に鍼灸術を加える施術の妥当性を知ることができます。
もう一つの視点は、慢性炎症が筋肉を硬くすることです。肩こり、腰痛などの痛みの多くに筋緊張が関わっていますが、慢性炎症からの痛みの信号が知らぬ間にじわじわと筋緊張を起こします。反射だけに当人は気づかないのですが、動こうとした瞬間に痛みに襲われます。
講習会を開催しています。東京・岐阜・神戸 会場にお越しください。
詳細は反応点治療研究会までお尋ねください。