河村廣定のHP:疾病は皮膚自律神経に伝わる=反応点治療(講習会・岐阜・神戸・西宮・尼崎・甲子園口・三ノ宮・芦屋・宝塚・西宮北口)

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河村廣定のHP:疾病は皮膚自律神経に伝わる=反応点治療(講習会・岐阜・神戸・西宮・尼崎・甲子園口・三ノ宮・芦屋・宝塚・西宮北口)

糖尿

糖尿病に新薬・・・

糖尿病に新薬が第三相試験が終了した。グルコース濃度依存的なインスリン分泌の促進、インスリン抵抗性の改善をに働き、血糖を降下させると言う。そして本剤の特色は、血管の拡張やβ細胞の保護機能もある。

今回200名を超える日本人2型糖尿病患者産を対象にし、他施設、二重盲検法、無作為化、単剤療法試験などなども2018に完了予定らしい。

この薬、今までの糖尿病治療薬とは少し異なる。血管拡張作用があり、合併症対策ができる可能性がある。おそらく末梢血管の拡張は糖尿病性の心筋梗塞、腎臓病、皮膚の壊死など重症な方に適応が考えられる。

(2018.6.25に開かれた第78回米国糖尿病学会)

夢のような薬である。合併症に苦しむ糖尿病患者さん、細動脈の動脈硬化は手術のしようが無い。しかし、細動脈の拡張などが内臓機能を取り戻す可能性が推察される。

糖尿病、患者さんの後悔・本音

9 月 29 日は、ワールド・ハートデー心臓血管障害の予防キャンペーン活動をする日に定められている。そのセミナーでは心臓血管疾患の既往のある方で、糖尿病患者さんを対象にした意識調査結果が報告された。

1 / 3 の方が、心臓血管障害が糖尿病の合併症とは知らなかった。また、糖尿病患者さんの心臓血管障害での死亡率が2 倍であることなどの講演があった。

一方、患者さんの立場からは

「暑い時期や寒い時期は外に出て歩くなんて無理」などの意識がクローズアップされた。

西宮の鍼灸治療院で、糖尿病患者さんの鍼灸施術をしていると、

1. HbA1c の値を気にしている

2. 血糖を下げる薬に頼っている。

3. 食事に気を配っている       などが一般的である。

合併症に気を配る方は少ない。何度もなんども情報提供のつもりで合併症対策のことをお伝えしているが、身近に感じていただくのは難しい。

どこかよそよそしく感じる時もある。実感のない病状だけに、あるいは年齢が原因していると考えるのだろう・・・。

合併症対策は、心臓・脳・腎臓の血管障害、眼球の疾病が有名であるが、発病しなければ苦痛に感じないのだろう・・・意識は高くない。

昔は、糖尿病では死なない(不適切) 、ほとんどは合併症で生命を没する、と言ったが・・。 生命に直結する合併症が多いこと、糖尿病は国民的レベルまで広がっていることなど極めて重大な病気であるが、なんと患者さんは意外とゆったりとしている。

そして、合併症対策方がはっきりしないことが問題である。この時代、新しい薬物がどんどんと生まれている。

膵臓のべーた細胞の再生を促す方法も前進している。ただ、動脈硬化が進んでいる患者さんにとっては不安材料が残っている。

糖尿病の合併症リスク・網膜症・緑内症

大規模のレセプトデータの解析で、意外にも眼底検査の受診率が低いことが分かった。アルブミン検査は更に低い・・・??  それで大丈夫なの・・・

糖尿病の合併症は著しくQOLを低下させる。長期にわたって糖尿病治療を受ける患者さんは、一様に不安と戦っているのが現状だろう。統計上からは途中で受診をしなくなる患者さんが意外と多かった。

えっ、大丈夫なの・・・・、大丈夫でないことは患者さん自身がご存じでしょう。何か、それなりの理由があるのでしょうが・・・・。その上、医療は合併症対策を積極的に実施していないのか・・・?? と考えさせられた。

血糖検査や血清脂質検査をしているのに対して合併症検査をしていない事実がクローズアップされた。血糖などの管理は基本であるが本当の怖さは、低血糖でない限り、あまり怖くない。しかし合併症がQOLや生命と直接関わる。その指導や情報提供がうまくいってないのだろうか。痛みなどと異なり、苦痛に直結しないだけに患者さんが注意散まんになるのか・・・。

飲食という生活の基本に関わるだけに・・・大変なんですね。

Ⅰ型糖尿病と遺伝との関連は有名であるが、Ⅱ型糖尿病においても遺伝子との関連が考えられている。高脂血漿に用いるスタチン製剤が糖尿病の発症に関わることから遺伝子との関連が推察された。今回の報告では、NPC1L1遺伝子変異は2型糖尿病と関連ありと報告されており、遺伝と全ての糖尿病の関連は密接のようだ。

単に血糖管理だけで、心臓や脳の血管障害を予防できるのだろうか、緑内障などの眼底障害は、人工透析を回避したいと願う方々に、血糖値検査だけで良いわけがなかろう・・・。糖尿病学会では月1回の眼底検査を推奨している。

反応点に鍼灸術を加えると、その皮膚面と密接に漢検する深部の内臓器官を支配する自律神経(交感神経) に働きかける。鍼灸術は血管を拡張させるが、全身の血管を拡張させる訳では無い。それを反応点とよび、そこを刺激する鍼灸術を反応点治療と名付けた。

すなわち、心臓や腎臓、眼球や脳血管などと密接な皮膚面を刺激する反応点治療では、合併症対策を重要視して施術します。上記のように西宮のかわむら鍼灸院では糖尿病患者さんにお伝えしています。

糖尿病の合併症で重大なテーマは動脈硬化でしょう

ガンで亡くなる方の数に、ほぼ匹敵する数の方が血管障害でなくなっていますから、動脈硬化に注意することが必要です。脳血管、冠動脈疾患、腎臓の糸球体不全、そして眼球の栄養血管が有名です。緑内障では眼圧や網膜の厚みなどが話題になっていますが、その陰に血流障害が関わっているような気がしてなりません。心臓、脳などの比較的太い動脈には内視鏡でステントを装着など、またバイパス手術などで対応しますが細い動脈は対応できません。先日、黄斑変性に対して面白い研究報告がありましので紹介します。

魚のエキスが糖尿病網膜症の治療に ?

慶應医学部眼科と海洋技術研究所、日大視学系眼下分野などの共同研究ですが、興味深い結果を報告した(Nutrients. 4/10)。

  糖尿病網膜症は失明患者の主要な部分を占めるが、新生血管の誕生が視界を遮ってします。

  1.新生血管は酸素不足によって生まれる。2.ω3脂肪酸が網膜症のリスクを下げる。そこでいわゆる青魚のエキスを投与して

  みると(3g/Kg、5日間) 新生血管面積が縮小したというものである。

魚エキスだけに ω3脂肪酸は含まれているだろうが、血管のお掃除をしてくれることは間違いなさそうである。

眼球の中はたいした運動をするわけではない。

  一定の血液循環量があれば問題は生じないだろうから眼球の酸欠は、動脈硬化、組織液循環の悪さが網膜症や、緑内障に発展

  した可能性が推測させる。悪化を防ぐには ω 3 脂肪酸の摂取をお勧めする。

  更に考えると、眼球反応点を刺激すると眼球内の血液循環量が増加することも知られていることから、両者を適宜取り入れる

  ことは、今以上に視野障害を悪化させないための努力に欠かせられないだろう。

糖尿病・HbA1c で血糖管理

糖尿病の合併症予防

我国では、いわゆる予備群を含めると900万人とも言われ、罹患者数が多い病気の一つです。

多くの患者さんは、HbA1cの数値で糖尿病を管理していますが、合併症の予防には5.8でなくてはならないと言われています。

最近の医学論文より

若年発症の2型糖尿病患者さんの死亡リスク

  • 発病か若い時ほど全死亡リスクが高く、特に心血管疾患による死亡リスクは1.6倍となった(Huo L, et al .Diabetologia 2018 Feb 22)と報告しています。最近は糖尿病と心血管障害の関わりがニュースになります。血糖の管理は甘くなっていませんか? 何と言っても血糖管理が重要ですね。
  • 「血液検査の数値は前回と変わりませんね」と慰められて安心していませんか?
  • 鍼灸による内蔵の血管拡張を血糖の管理に加えてください。また自己ケアの方法も知られています。

糖尿病性腎症

糖尿病患者さんは人工透析に頼らねばならなく可能性が知られています。

Diabetes Care オンライン版によれば、血尿がみられる患者群は血尿なし群より優位に死亡率が高かった。また血尿は腎症が進行している事を意味する。そのほかの疾病(感染など)が関わる場合もあるだろうが・・・大切な指標だろう。

合併症の予防(鍼灸による血行改善で!)

糖尿病 (高血糖)が直接死亡原因とはなりにくいのですが、多くは動脈硬化が原因で生命を脅かします。高血糖は動脈硬化を増長させますから、合併症の危険にさらします。

鍼灸による血管拡張効果は動脈硬化の予防に一役買います。心臓病、緑内障、網膜症、脳血管障害、腎臓硬化症などの患者さんにお勧めします。

  1. 鍼灸は—交感神経を刺激します—血管を拡張させて血液の循環を促します
  2. 適切な刺激部位(= 反応点部)に適切な刺激量 (=反応点の回復)を継続することで管理が上手になると考えています。

合併症の主要な部分に動脈硬化が関わる

  • 過去に蓄積されたコレステロールなどが合併症を誘発するのでしょう。
  • 一過性でも血糖値の上昇は動脈硬化の誘因でしょう。
  • 高齢化によって血管壁が脆弱になるのでしょうか。

眼底出血を訴えた患者さんは、大学病院の第3内科に定期的に通院していました。そして、友人が腎症になり透析を始めるようになると「私は大丈夫かしら・・?」と心配していました。

この方の場合は、心臓・眼球・腎臓と脳血管の反応点に手当をしました。反応点の回復状態から、特段の心配は差し迫っていないと推察しています。

シックスパットでも可能性か

皮膚を通して電気刺激を加えると筋肉が動く、経皮通電法での一つです。マッサージ器、シックスパットなどその方法は数多くあります。実験は糖尿病患者さんの足に40分間、五日間に渡り電気刺激を加えた結果、空腹時血糖値、HbA1c値、BDNF(脳神経栄養因子)が改善された。

糖尿病患者さんに朗報!

近い将来に糖尿病は治すことができそうです。それは人由来の iPS 細胞を豚に移植して、成長した膵臓を人に移植するような再生医療が進展しているからです。また、膵臓に幹細胞を注入すると膵臓の細胞に分化してインスリンを分泌するようになると言われています。

I 型糖尿病の方もインスリンの注入を要さなくなりそうです。

気をつけたいのは、現在まで進展してきた動脈硬化などです。インスリンを生産できるようになっても、すでに血管に付着した脂肪などは消えて無くなる訳ではありません。–合併症の心配は残っていることです–

インスリン分泌促進

匂いをキャチする嗅覚受容体15にオクタン酸と脂肪酸が作用するとインスリンの分泌か促されるという。そこでマウスにオクタン酸とブドウ糖を経口投与すると血中のインスリン濃度が高まり、血糖値を低下させた。(Scientifoc Reports)  さらに、実験群では低血糖が見られなかったと報告されています。自分の力でインスリンの分泌ができるといいですね・・。

オクタン酸はココナッツやバターに多く含まれる。

治る合併症と治らない合併症

足の痺れ・痛みは合併症とは言い切れません。脳が痛みや痺れを感じていることは、末梢・中枢神経が正常に機能していることを意味します。すなわち、痛みや痺れをニューロバッチーと決めつけては問題です。

それに対して、緑内障などは治すことが困難と考えられます。Ips 細胞で網膜を再生しても、神経が壊死している可能性があるからです。視神経乳頭の圧迫は神経管を圧迫して新たな神経が通過できない可能性が考えられます。

2型糖尿病患者さんの心電図所見は

血管障害は合併症の中で代表的なテーマです。心電図、Q-T 間の間隔が遅延することが危険信号との見解を示した(Kobayashi S, et al. J Diabetes Investig. 2017 Nov 2.)  心臓は電気現象を心膜に拡散させて心筋を収縮させているが、その伝搬に時間がかかっているというものだ。

おそらく、微細な血管の動脈硬化が、心筋・心膜のミネラル・水分を減少させているのか・・・。そこを迂回して伝搬すれば、遅延が起こるだろう。

その動脈は微小な血管だけに内視鏡も入らない、ステントも張れない。動脈硬化恐るべし、心筋梗塞の予備軍といっても過言ではない。

糖尿病は、治るのか・・

糖尿病は治らないと言われてきたが、迷走神経にβ細胞を増殖する仕組みがあることか分かったのだ。(多食などの時に血糖値が上昇するが、体はインスリンを分泌して血糖値を抑える。この時β細胞を増殖する)。

「Nature Communications」12月5日。

このことは、迷走神経を興奮させるならばβ細胞を増殖できることを意味するから、糖尿病を根本から治せるかもしれません。

糖尿病の合併症(ニューロパッチー)

糖尿病の合併症でニューロパッチーと言う神経障害性の痛みがあると言われています。基礎実験では糖尿病モデルマウスの神経組織を電子顕微鏡で調べた例がありますが、その実態はニューロンの軸索が損傷されるもので、痛みの原因になると思われません。

<神経とは> 情報を伝える時、電位依存性Naチャンネルが働いて伝えます。神経の先端には痛みを受け取める装置があります (受容体) が、その先端が刺激されなければ痛みになりません。

食堂でのある光景

昼ご飯を食べようと席に着くと、間も無く隣のテーブルにサラリーマンが座った。なんか当然にバックの中を探している様に見えた、ちょと気になる動作をしている。余り見続けると申し訳ないと思って、素知らぬ様にしてチラッ、チラッと見ていた。

彼は器具を指先に当て、点状に出血させて血糖を計る。そして注入するインスリンの量を確認したのだろう。腹部に注入すると早速、天ぷらうどんを食べて、さっさと出で行った。ちゅうちょするわけでも無く、淡々としてインスリンと食事を済ませて行った。

さすがである。かなり長い病歴をお持ちなのだろう、何より、「自分の体を管理する」と意識に漲っていた。立派な人だ。

糖尿病と血糖値

糖尿病患者さんにとって血統の管理は大切です。

血糖値が高いと動脈硬化が進むと考えられており、どなたも注意されていますが、2 型糖尿病の方にとっては、それがなかなか難しいようです。

昨今ではHbA1cが5.8 を守らなければ、動脈硬化は進展すると報告されています。また、スパイク (食後一過性高血糖 )も注意を要すると言われています。さらには定期的に糖負荷試験などを組み合すなど注意喚起されています。

さりとて、低血糖になるならば、これこそ大変な事態を招きかねません。

主要な合併症は脳血管障害・冠状動脈障害・糸球体障害・網膜症などです。患者さんには、”見やすくなった・運動ができるようになったなど”、と報告してくれます。合併症対策の目安にしてはいかがでしょう。

合併症に至る前段階で食い止めたいと考えています。
糖尿病の合併症対策に鍼灸施術を選択肢に加えましょう。

大切なのは食べ方

カロリーを計算しながら食事を考えていませんか ?

何と言っても、糖質の制限とカロリー計算をして血糖管理を考えている方は多いと思いますが、ちょっと考えましょう。小腸で糖質を吸収しにくくする薬を処方されていませんか ? そうです食物繊維(水溶性)を同時に食べると糖質特ついて排出されるのです。野菜を先に食べるのも大切です。また、ナッツ類の中には動脈硬化を予防する良質なオイルが含まれています。

私見では、大豆はタンパク質が豊富で畑のお肉ともいわれるが、糖質も相当量含まれます。ところが、豆類の薄皮は線維の塊、おそらくコレステロールの低下に有用なのでしょう。また、ジャガイモ(皮付き)も熱くない状態で食べる(水溶性の食物繊維が大量に含まれる)、糖分の吸収が妨げられ糖尿病食に適すと言われるようになりました。

反応点治療では

膵臓反応点(自律神経反射) が回復するまで刺激します。重症な方ほど反応点は大きく、なかなか回復しない傾向が見られます。次に、頭皮のむくみ、眼球反応点、心臓、腎臓などの反応点を施術します。少しでも血管拡張を誘発させて、血流の改善を目指します。

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