河村廣定のHP:疾病は皮膚自律神経に伝わる=反応点治療(講習会・岐阜・神戸・西宮・尼崎・甲子園口・三ノ宮・芦屋・宝塚・西宮北口)

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河村廣定のHP:疾病は皮膚自律神経に伝わる=反応点治療(講習会・岐阜・神戸・西宮・尼崎・甲子園口・三ノ宮・芦屋・宝塚・西宮北口)

心臓・動脈硬化

慢性腎臓病の合併高血圧は・・・

熊本大学生命科学部の光山教授らは高血圧患者で、糸球体濾過量の低下による慢性腎臓病を併発している人に、アンギオテンシン受容体拮抗薬(ARB)と非ARB降圧剤を投与しして比較した。ARBを用いた患者群では、心臓血管障害や腎機能の悪化が少なかった。尿中のアルブミン量も少なかった。ただ、進行した慢性腎臓病を併発していない群はARB、非 ARB 群で大きな違いはなかった。

腎臓病は進行すると透析などを要する。食べ物の制限も多く取り返しがつかない。アンギオデンシン系の薬物は軽度の降圧剤であり、通常は第一選択に用いられるが、思わぬところにメリットがありそうですね。

アンギオテンシンは体内に塩分を残して、血圧を上げる。こういった作用を緩和させる拮抗薬は重症の腎臓病に効果があるのだろうか・・・。全国の168施設で資料を集積し、解析したものだが、腎臓病を他に手当て法がない方には心強い。

命の根源か・・ポリフェノール

名古屋・東京・大阪府立大の共同研究で、ポリフェノールが疾病予防に役立つことがわかった。従来からポリフェノールは抗酸化物質として知られ、血管障害などの予防に役立つことが知られていた。

今回の研究は、ポリフェノールが血中において結合して、自然抗体に認識され、免疫活性を生ずるというものだ。

血中のアルブミンとポリフェノールが結合するとセピアタンノールが生まれ、たんぱく質と結合すると、免疫細胞は異物と認識して対応するらしい。諸々の抗原やタンパクに結合すると免疫力が働くようだ。

ポリフェノールは種類が多いが、いくつかのポリフェノールで確認されており、さらに薬物への応用も期待される。

そういえば、アトピー性皮膚炎アトピー性皮膚炎のようなアレルギーにはどうなのだろうか。免疫過敏症としてのアレルギーであるが、抗原を別のタンパクに変えられる可能性があり、実験はさらなる発展をするのだろうか・・。

最近になって、今まで治療法が解明されていなかった病気の治療薬が生まれてる。IPS 細胞とスーパーコンピュータのなせるところか、ものすごいスピードで新薬の開発は進んでいる。そして、オプチーボのように高額な医薬品も少なくなっていくのだろう・・・。

病気は文化である。その時代には、その時代に特有の疾病があった。ガンの治療薬がどんどん開発され、鎮痛剤も、脳神経系の新薬も・・・。新しい時代が迫っていると思う。

若者の心停止、不整脈・心筋症の割合が話題に・・

今年3月名古屋市のマラソン大会で20 代から40 代の女性3人が倒れ、心肺停止になった。AED で一命は助かったが、マラソンでですか・・・

心臓突然死には、 1.激しい運動中に不整脈を起こす。 2.ぶるがた症候群は安静時や睡眠中に不整脈を生ずる。 3.肥大型心筋症がある、などは注意を要する。これらは遺伝子が関わると考えられている。4.心筋梗塞の経験者、心筋症と言われたことがある方が90 % を占める。

以前に、ひどい不整脈のお年寄りは、「年寄りはこんなものよ、休めば治るから・・・」といっていたが、病状が軽い方に、そんな経験者は少なく無いようだ。

マラソンに出場するには、運動能力に自信がなければ申し込めない。また、実績がないと制限時間内の完走はできないだろう。いわゆる、健康体、むしろスポーツに自信を持っている方だろうか。

実は、鍼灸院には不整脈をお持ちの方が少なくない。自覚している方、無頓着の方、まさに様々であるが聴診器を欠くことはできない・・・。なんとか突然死を防ぐには、心臓反応点のチェックと聴診器による脈拍を観察するだけでほとんど対応できている。少なくとも帰宅するときは不整脈は見られない。ただ、そんなことを何回か繰り返してやっと不整脈が治る方が多い。

要は先のおばあちゃんの言葉の様に、その場を何回か通り過ぎている。まさか死亡に繋がるとは思っていない。意外とのんびりしている・・・・。圧倒的に中高齢者が占めているが、危険性を自覚している方はあまり見かけない。

以前に、心房細動から脳梗塞に発展した例を紹介したが、心肺停止・脳梗塞のいづれも重大な疾病であり、死亡原因の主要に部分を占めている。それだけに、予備群か否かを推察することは健康づくりにとって重要なテーマである。それと同時にAED を備えることも大切なことなのだろうか。

ガンの治療薬がどんどんと開拓され、その効果も明確になってきた今日において、予防医学として重要なのは血管障害なのだろう・・・。糖尿病の合併症においても血管障害が知られていることから、患者さんの健康管理業務は難しい。ただ、やりがいはすこぶるある。

あなたの心臓大丈夫・・・

まわりくどい言い方ですが・・・。生活の中で心臓は体の状況に応じて、満遍なく、かつ脳には絶対的に血液を供給しようと働いています。そのコントロールを担うのが自律神経系なのです。

さて、この度面白そうな論文がありました。紹介しますね。

体を横にして安静状態から立ち上がった時の心拍数の増加がどの程度で収まるかと言うものでした。

本来、自律神経 (心臓) は脳に血液を供給するときに重力に逆らって届けます。寝ている時と立った時では心拍数が異なります。立った時には、心拍数を増やし、血圧を上げて、脳に十分な血液を届けようと自律神経が反応するからです。通常、自律神経は瞬間的に対応しますが、仮に心臓機能が健全でない場合は少し違います。

心臓が頑張っても十分に脳の血流が確保できない場合は、引き続いて心臓を興奮させますから動悸の収まりに時間を要することになります。岐阜の治療院にいたときには、運動能力と心拍数の関連を調査したことがありましたが、新機能が健全か否かを判定するのに心拍数を観察することは当然のことでしょう。

立った時の心拍数の増加 (動悸状態) が20 秒以内に収まらない方の死亡率が、約 7 倍と報告された。

心臓は元気ですか・・・。そして、脳動脈硬化などでも同じような現象を生じると考えられますから、心臓だけに着目しすぎてはいけませんが・・・。

反応点治療では、心臓の反応点・脳の反応点を検索して、鍼灸刺激を加えて深部の血管を拡張させますが、十分に血管が開くと反応点も解消されます。西宮の治療院ではも特に中高齢者の心臓や脳の反応点は、毎回チェックするようにしています。正直、意外と心臓反応が顕著に観察される方は多いのです。まさに予防医学とでも言いましょうか・・・。

気をつけたいことがあります。動作が緩慢になった、「ふうーっ」と息を履くことが多い、動悸を感じる、歩くのが遅くなった・・・などはちょっとしたチェックポイントなのです。

患者さんに「しんどくないですか」とお聞きすると、「特に気づきません」とお答えが帰ってきますが、そのお言葉を素直に受け止めることは危険なのです。誰でも、辛くなることは自然と避けていますから、当人は気づきにくいものです。そんな時、立ち上がった時の心拍数の増加がすぐに収まるか否かを観察すると分かりやすいのかもしれません。私は、駅から治療院まで歩いて何分かかったかを聞くようにします。

運動能力 (心肺) 能力の高い方は、スタスタと勢いよく歩くからです。以前にお会いした心臓病の患者さんはのろのろと歩いていましたが、動作を注意深く観察するだけで、血管障害を回避するのに役立つでしょう。

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