昨日は神戸での反応点治療の講習会でした。テーマは「自律神経と反応点」、そして実技講習の二本立てです。

そして、月末には東京の講習会(3/26 ) です。

自律神経と言うと誰もが思い浮かぶ自律神経失調症と言う言葉でしょうか。それから「自律神経の調子が悪い」のだろうと推察する方は少なくありません。

自律神経は、生きていくために体内の血液を管理していると言えるのですが、すなわち、体温・酸素・PH・代謝物・・などを管理しています。そのため、呼吸や心拍など、あるいは排泄を管理しています。そんな自律神経を調整できるならば、人の生命は何才まで続くのだろうか・・・。

以前に大学で、また専門学校でも教育した時がありましたが、教科書に記述された内容では自律神経を理解することは難しいようです。そのため、学生の多くは「自律神経は不思議な神経系」と言う印象を持つように思われます。テレビや新聞においても医学を学んだことのない方々に知ってほしいとばかりに、輪郭と特徴的な兆候だけを言葉にします。誰もが・・・・神経、と言う印象を抱くのでしょう。そして、冷えやのぼせのように、皮膚感覚で捉えられる現象を自律神経の不調と信じているようです。

ある講演会で、アメリカには自律神経失調症と言う病名は存在しないと話していました。日本人が敏感で繊細なのでしようか・・と、いっていました。実は、神経学的に考えると自律神経の失調とは生命の危機を意味しますから、アメリカでの判断が妥当だと考えられます。

そもそも、日本人が自律神経失調症と言う時は、のぼせ・冷え・どうき・発汗・めまいなどを言いますが、めまいは自律神経の問題ではありません。そしてその他ののぼせ・冷えなどは体の部分的な交感神経活動だと言えます。そこで自律神経の構造に照らし合わせて考えますと、症状の一つ一つは、脊髄反射性の交感神経活動と言えます。すなわち、どこかの病気などから体を保持する目的で、一部 (脊髄反射の範囲)の交感神経が興奮している姿です。多くは、生体で最も敏感な皮膚感覚によって、捉えられ、それがつらいと感じ取られているのです。一人の患者さんには複数の慢性炎症などが存在しますから、そこで生じた熱を皮膚自律神経が放出して 37 度を保とうとしています。これを「ほてり」と言います。ここは血管を拡張して、発汗が促されますから、患者さんの立場から言うと「ほてり・発汗」がつらいと言うことになります。でも、放熱ができないならば体温は上がり、熱が出るかも知れません。

もうお気づきでしょう。自律神経失調の症状は自律神経が、生命を保とうと、本来の目的のために働いている姿なのです。これを自律神経失調症と命名するならば、名称が不適切だと言えます。

鍼灸セ術の立場からは、放熱しなければならんい熱源に対応することが大切だと考えられます。すなわち、反応点を探ると、多くは耳鼻咽喉科の慢性炎症があることが分かります。患者さんは「鼻が弱い・喉が弱い」とおっしゃいますから、鼻や喉の熱を顔面から放出する姿だと理解できます。

不意に顔が熱くなりますが、根底に慢性炎症による放熱(血管拡張) ➕ 精神的動揺などによる血管拡張が重なって、ほてりになることが分かります。治療は、慢性炎症対策が需要なことが分かります。

冷えには、ちょっと違った角度から考えましょう。どこかから熱が放出される時、体内の血液分布が変わりま。皮膚は筋肉のように運動をしませんから、酸素や栄養の供給はほぼ一定でしよう。どこから血液が増加する時は、別のどこかは最小限度の循環に抑制されます。それは、脊髄レベルが近い部位に反映されやすいのでしょう。すなわち、鼻炎では手先が、泌尿器や生殖器では足が冷たくなりやすいのです。

ほてりと冷えは単独で生じるのでは無く、放熱と非放熱によって全身の調和を模索しようとする自律神経の働きなのです。

体質でもありません。癖でもありません。限られた血液をコントロールする自律神経の正常な姿と言えます。

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