6月10.11日は全日本鍼灸学会です。東京に行ってきます。今回は杉谷さんが発表してくれます。昨年に会員の多くを巻き込んで、また学生を集って、針の効果を、痛みの解消について検討しました。それの発表です。

鍼灸界には、いろいろの考え方と多くの治療法があります。考え方の違いと手法の違いが存在するにもかかわらず、どこの治療現場でも痛みを訴える患者さんが多いのも事実です。この現実をどのように考えるならば理解できるのでしょうか・・・。

そこで、少し整理をしてみますと、

1.考え方に関わらず、手法に関わらず、鍼をすれば痛みは治るのか。

もしかすると、手法に関わらず共通のメカニズムが関わる。

2.どこの治療院もプラセボーと患者真理が主要なテーマになって居る。

医院であれ、治療院であれ、人を対象にしたケアにプラセボーは除去できない。

3.痛みを神経学的に整理すると、化学刺激(発痛物質) ・機会刺激・熱刺激に分類されて居るが、痛みはこんごうがたが少なく無い。ただ、瞬間的(動作時) に痛むのは、機会刺激受容体が関わると考えられます。

そこで、動作痛を伴う痛み(通常痛み患者さん) について推察すると、筋膜の歪みが機会刺激受容器の興奮を促していると考えられます(痛みの神経は結合組織に多く分布する)。

そこで筋の緊張を緩める施術をすれば、痛みは解消されると考えられます=鍼灸術です。

鍼による筋弛緩のメカニズム(自原抑制)の発動は10数年前に発表済みですが、筋弛緩と反応点の回復との立場から、どこの鍼刺激がどこの筋肉を弛緩させるのか、という点について調べたのです。

反応点治療をする学生臨床実習と、反応点治療研究会の合宿時に、参加者に協力をしてもらいました。すなわち、異なるメンバー、異なるタイミングで調べたのです。仮に、両者の結果に一致するならば、鍼と反応点の関係は密接であることがわかります=プラセボー、あるいは偶然では無いと言えるのです。同時に、トレーニングした指先感覚は信頼できることになります。反応点治療の確かさを表現しています。

結果は、紛れもなく生理学上の定説である自原抑制を誘発するものでした。また、臨床実習と合宿のデータは一致しました。

鍼灸は伝統医学ですが、伝統医学から這い出す努力が足りないように思います。伝統医学だから昔の言葉に従うのも一つですが、それが曖昧のまま放置される、あるいは伝統医学の不思議さに依存するのでは寂しくありませんか。一つの医療人として、より安全で確かな施術を届けたいと考えています。

実は、ひとつひとつの不可解を切り開く努力は楽しいものです・・・・。

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